My music instruments hacks & circuit bent collection

2007年ごろより東海地方を中心に現在も活動中の、楽しい和太鼓と缶カラ三味線とサーキットベンドのバンド 「世紀マ3」のサーキットベンディング担当です。 ライブで使う楽器をGoogle Photoに全て掲載しているほか、一部の楽器の制作過程をYoutubeでも公開しています。 モノが見たい、など問い合わせありましたら、Twitterへお願いします。

Maker Faire Tokyo 2020とガードマン・ロボットとの出会い

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予告どおり、Maker Faire Tokyo 2020に出展してきました。今回は妻は家でお留守番です。去年は有料頒布をしましたが、今回は展示のみ。また、これまで持っていっても並べる場所がなくて箱にしまいっぱなしだったこともあり、全部持ち込むのを諦め、ベンドボーイ140台および専用の展示台、カシオのデジタルギターコレクションをメインの出展物とし、その他おもちゃなどのみとしました。いつもどおりクルマで片道5時間ほどとなるため、前日と最終日の翌日は有休をとりました。

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今回はブースの一番奥。スポンサーブースの更に奥なので、実は気づいてもらいにくい場所だったかもしれません。ただ、搬入口に近く、搬入出時には助かりました。

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本名で登録したつもりが、カタカナで登録されていました。どっちでもいいんですが。

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お客さんは来てくれるのかしら?家族連れとかも来ないんだろうな〜 こんなときでもMakerFaireに来てしまう真性のギークだけかもな〜〜 もしくは、結局出展者同士での交流会になっちゃうのかな〜〜と思いきや、それなりの数、程よいと言っていいくらいの人手でした。家族連れの方々もたくさん来てくださいました。

出展者どうしの間隔も開けられておりスペースにも余裕があります。予約制&時間指定(入れ替え制ではない)であることも功を奏しており、ピーク時においても決して恐怖を感じるような密度はありませんでした。

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これまでのように積極的に触っていただくことは避けましたが、それでも多くの方からベンドボーイはじめ作品について質問や感想をいただけました。

今回持ち込んだベンドボーイは140台+予備の3台ほど。2月につくばで披露した配電システムとセットで展示しました。

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今回のメインとしたかったデジタルギターについても中身を開け、「つながってはいけないところを無理やりつなぐ」「すると不思議な音が出る」とコメントを添え展示することで、ある程度展示の内容は掴んでいただけたのではと思います。

やはりチャイミンに代表される可変抵抗でピッチベンドを施した作品は導入として伝わりやすく、それなりの数を披露することでその深みにハマるメイカーとして知っていただくことが出来たと感じました。

あと、今回はパンフレットの消費が多かったのも印象的でした。2017年に作ったものなので、そろそろ更新しないとなと思いました。

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なお、毎度楽しみにしている懇親会は今回はありませんでした。その代わりと言ってはなんですが初日の終了後1時間ほど閉場までに出展者同士の交流時間が設けられていましたが、半数以上の方々がスッと帰られてしまい、少し残念でした。ただ、作品自体はジロジロ見て回ることは出来ました。

コロナ禍において中止となるこうした展示会イベントも多い中、開催する「強さ」をもった計画や開催を実現した事務局のみなさま、ほんとうにありがとうございました。


さて、クルマでの移動に新東名を使ったわけですが、その工事現場で幾度となくガードマン・ロボットいわゆる「安全太郎」に遭遇しました。

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古くはマネキンのような「高速道路上にいるヒト」を強く意識させる人形でしたが、最近ではこのように2Dで表現されているものが主流で、下のタイプに近いものを最も見ました。

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中にはほぼピクトグラムと化したものもおり、私の孤独なドライブを楽しませてくれました。

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その佇まいや誘導棒を振る手の動きを見るうち、デジタルギターを持つギタリストとしてこのガードマン・ロボットを活用することは出来ないか!?とひらめきました。

肩からギターをかけ、ギターの前で腕を振れば、クラフトワークのようなロボットでサーキットベンディングしたデジタルギターを演奏(しているように見えるように)できるのではなかろうか。

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そして、静岡SAで休憩をとりながら、スマホで入手方法を調べました。ところが。

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 メーカーの方には申し訳ありませんが、高くても2〜3万で手に入るだろうと勝手に思っていました。まあ、どのご家庭でも数年に一度買い換えるなどと言った家電とは違い、一生身近になくてもほとんど問題ないモノなので、それらのように大量生産されることもなければこのくらいの値段になってしまうことは理解できます。

「ほしいと思ったときに、買うのではなく作ってみる」MakerFaireの帰りなので、その思いが強くなってしまいました。

腕についたLEDはなんとかなりそう。あとはその光りかたの制御と、腕を振るだけのトルクがあるモーターが必要だ。サーボモーター、ステッピングモーターにしないとぐるぐる回るだけになってしまう。本体や腕は木の板にペンキでよかろう。

ちなみに私はサーキットベンディングの心得があるだけで、マイコンを使った電子工作の心得はありません。なにか目的や情熱を持ったときに、ひとは必要な道具やその使い方を覚えるのです。MakerFaireの帰りに遭遇したガードマン・ロボットがそれを思い出させてくれました。

サーキットベンダーとしてではなく、インディーズのガードマン・ロボットメイカーとして名を馳せ、手軽にガードマン・ロボットが手に入る世の中を作る、新たな人生が来るかもしれません。モノづくりとはそういう夢を見させてくれます。