My music instruments hacks & circuit bent collection

2007年ごろより東海地方を中心に現在も活動中の、楽しい和太鼓と缶カラ三味線とサーキットベンドのバンド 「世紀マ3」のサーキットベンディング担当です。 ライブで使う楽器をGoogle Photoに全て掲載しているほか、一部の楽器の制作過程をYoutubeでも公開しています。 モノが見たい、など問い合わせありましたら、Twitterへお願いします。

ステンレスにはステンレス用のはんだ(とフラックス)

恥ずかしながら、ステンレス用のはんだがあることをつい最近知りました。 そして、ステンレス用のはんだをつかうことで、解決したとある問題がありました。

過日製作した、このサーキットベンディング作品。YAMAHAのPortaSound PSS104のとあるICをスクランブルにショートさせるものなのですが、パッチケーブルを使ってショートさせようとするためのΦ3.5ミニジャックをそれぞれ、リード線ではなく針金で繋げています。

ところが完成したと思った状態でパッチケーブルでショートさせようとしても、いまいち反応があったりなかったり。どうやらしっかり通電していないのでは?ということで、よくよく検証をしてみると、使用した針金は家に転がっていたダイソーのステンレス針金でした。

ステンレス針金 約φ0.28mm×30m | 【公式】DAISO(ダイソー)ネットストア

あら。ほとんどの場合リード線は銅線です。ステンレスは通電しないの?と思ってググってみたわけですが、まあステンレスも鉄ではあるわけで、ほどほどに通電はする様子。ではなぜしっかりショートしないのでしょう?

さらに観察してみると、針金がプカプカ浮いてたりして、ミニジャックの端子としっかりはんだで接着されていない箇所がありました。 それではしっかりとショートしません。ショートしていたとしても、たまたま針金とはんだのくっついた端子が触れていただけだったのでしょう。

そこで初めて、「ステンレス はんだ」などとググってみて、そのものの存在を知ることができました。スレンレス用はんだ。

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こうした、専用っぽいものは使わなくても、ベタな道具や素材(この場合、ふつーのはんだ)でなんとかなるだろ!とおもっていましたが、やはりちゃんと人のハナシは聞くべきです。そして、ステンレス用はんだには、これも使用してくださいとされている、フラックス(はんだづけ促進剤)というものも正直ナメてました。

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はんだごてセットを買ったときについていたハンダペースト・・・蓋が開けづらいし、ベタベタするし、そのままほったらかしだったのですが、ステンレス用のフラックスも存在するということであわせて使用してみたところ、気持ちいほどビシバシにショートするようになりました。(今回のケースでは、フラックスのほうが功を奏しているような気もします)

ついでに、スルーしていた道具、はんだ吸い取り器もこの機会に導入。これまでははんだ吸い取り線で難を逃れていたのですが、今回すでにつけてしまっていた大量のはんだを除去する際に活躍しました。

  • 専用のはんだ
  • フラックス
  • はんだ吸い取り器

それぞれ、電子工作歴それなりのクセに、めんどくさがっていたものを導入したところ、目から鱗だったというハナシです。