Circuit Bending 世紀マ3 My music instruments hacks & collection

2007年ごろより東海地方を中心に現在も活動中の、楽しい和太鼓と缶カラ三味線とサーキットベンドのバンド 「世紀マ3」のサーキットベンディング担当です。 ライブで使う楽器をGoogle Photoに全て掲載しているほか、一部の楽器の制作過程をYoutubeでも公開しています。 モノが見たい、など問い合わせありましたら、Twitterへお願いします。

トグルスイッチのネジネジの飛び出しは、ツッパリである。

皆さんはこの部品をどのようにお使いでしょうか。

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こいつらはトグルスイッチについてくる、ロックワッシャー(ギザギザのほう)と、ロッキングリング(ツメがついているほう)です。こういうやつ。

3Pトグルスイッチ 1回路2接点: パーツ一般 秋月電子通商-電子部品・ネット通販

私はこれまで、なんの疑問もなく・・・パネルの表側から締めるナットの座金のような感覚で下の写真のように使用しておりました。

なんでしたらツメがついているワッシャーのツメは、締めすぎて斜めにズレたのを外からでもラジオペンチでつまんで補正できるためのものだと思ってました。

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しかしこれらは、パネルの裏側につけるモノだというのをMake: Analog Synthesizersに掲載されている写真を参照しながらシンセを組み立てている際に知って、顔真っ赤になって、その後表側につけたものを大量に作り続けていることに真っ青になりました。

www.oreilly.co.jp

Make:のロゴの赤と青は、顔真っ赤顔真っ青から来てるんでしょうか?うちだけですか。

さて、NT名古屋でお近づきの機会を得たアナログシンセを制作しておられる @Kimioh32さんから、表に出る方はツラを合わせ、絞めるのは中のナットで絞めるのに使うものとコメント頂き、続けて下記のような写真を送っていただきました。

なるほど・・・自分でもやってみました。要するにこういうことです。あらかじめ外からナットで締める長さを残し、裏側のナットとワッシャーで位置決めをしておくわけです。ついでにいうと、ツメが引っかかる部分は、軽くドリルでザグっておくと空転防止のために引っかかるわけです。

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・・・外から見ても美しい。

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というわけで、見た目の間違いを正すために・・・ワッシャーを取っただけでは外に飛び出るネジネジ部分が飛び出過ぎで美しくなく、そもそもそのネジネジの長さは、パネルの厚さに合わせて調節するためのものであると。これが本来の使い方。

しかしながら、自分で外装から設計するわけでもないサーキットベンディングものは既製品に対して無理やり部品を増設することとなり、往々にして内部のパーツと干渉してしまいます。

ゲームボーイに至っては、内部のクリアランスがとてもシビアで、トグルスイッチのハンダ端子すら折って使用している状況。できる限りパネルに密着した状態=ネジネジ部分が外部に飛び出してしまうことはやむを得ません。

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実際のところ、サーキットベンダーの皆さんはどうなんでしょう。先達のKaseoさんはこうおっしゃられています。

なるほど、見た目。

私たちサーキットベンダーの場合、既存のモノに部品を増設する以上内部干渉の問題がつきまとうのですが、それがそもそもサーキットベンディングとしての特徴にもつながる。体制への批判、パンクですね。なんだか、こういうきっかけで、見た目や使われ方が変化?していくんかな〜と思いました。

「おい!トグルスイッチのネジネジやワッシャーが外に付いてるぞ!!」

「これはサーキットベンディングとしての主張のあらわれなのだ!!」

要は、ネジネジの飛び出しは、ツッパリのようなものかもしれない、というわけです。

ファッションとかも、こうして変わってきたのでしょう。クルマのエアロパーツや、タイヤの扁平化やネガティブキャンバー(ていうんでしたっけ)なども、誰かのこうした思いや信念がきっかけで広がっていった文化なのかもしれません。

さて、在野のサーキットベンディング作品も、私と同じようなつけ方をしております。ホッ。

www.ebay.co.uk

 

www.pinterest.jp

 

cdm.link

ただ、Kaseoさんもおっしゃっていますが、正しい使い方を知った上で敢えてやるのと知らなくてやるのとでは、やっぱり違うと思います。見た目は同じですが、モノの成り立ちや歴史は知っておきたいもの。無知であることを恥じろということではありませんが、せっかく知り得た知見はその機会とともにありがたく頂戴しておきたいですね。

どうやら安全性などには大きく影響しないこともわかりましたし、飛び出ること自体はあまり気にせず、制作を続けようと思います。

ただ、外に出ているワッシャーは外したいなと思い、先日からすべての作品からワッシャーを取るプロジェクトを推進中です。

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どれだけの数やるの?は私の作品集をご覧ください。結構たいへんです。

My Best Music Instruments Hack & Collection - Google Photos

 

ネットラジオはNTS

しばらく前はBleepPodcastを垂れ流しで聴いていたのですが、いつの間にか終了。ネットラジオはもっぱら、ロンドンのNTS Radioを聴いております。

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↑スクショ

www.nts.live

同じくロンドンから発信されているBleepよりも幅広くワールドミュージックが無料でいい感じで勝手に流れてきて、最近ハマっているDJ MurloもNTSで知りました。

djmurlo.bandcamp.com

常時2つのチャンネルがあり、大概ロンドンかニューヨークから配信されておるようです。DJが入れ替わり立ち替わりで、「あまり馴染みがないが、とはいえいい感じにしっくり来る音楽」が次から次へと流れて来ます。スポティファイ(よくわかってない)とか、アップルのなんでしたっけ、サービスよりも、ヒトがやってるリアルさをある程度感じることができると思っています。

聴き方としては・・・Chromeで開いて、最近導入したSONYBluetoothスピーカーSRS-XB23から流しています。これまではMackieのスタジオモニターに有線でつないでおりましたが、このBluetoothスピーカーは電池も内蔵されており、持ち運びも楽で重宝しています。

USB-Cで給電も可能で、車の中でも使える。(我が家のTOYOTAはナビがなく、mp3CDがかろうじて聴けるくらいで、AUXがありません。)

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値段はほどほどですが、このペットボトルのような形は手に取りやすく可搬性もあり、まあ買ってよかったと思っています。

www.amazon.co.jp

重低音も効いております。

 

なお、Bleepの方は最近Bleep MIXと銘打ちSoundcloudで展開しております。こちらもなかなかいい感じの音楽が流れてきますが、すこしエレクトロ/ダンスミュージック寄りですのでずーっと垂れ流しできるNTSRadioのほうが楽チンです。

soundcloud.com

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ガードマン・ロボットをつくる

10月に行われたMakerFaireからの帰り、新東名で何度も見たガードマン・ロボットの話を前回の記事の後半に記しました。

centuryma3.hatenablog.jp

簡単に振り返ると、その手をふる動作がギタリストのようにも見え、簡単に手に入るのであればそのガードマン・ロボットをサーキットベンディングないし、ハッキングして、自分のサーキットベンディングしたデジタルギターを演奏するマネキンとして利用できないものかと、思いを巡らせたという話でした。

ただし、素材としてはその値段はあまりにも高価で(40万円以上)、「買うなんてないわ。Makerの端くれなら自分で作るぐらいのことはやらんとな、ベニヤでパネルを作って、腕もサーボモーターとやらでなんとかなるやろう。ハハハ」と締めくくってあったわけです。そしてその後。

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記事として書いてしまった手前、そのままうやむやにするのも良くないと思い、Tsukuba Mini MakerFaireで作った展示台の残りのベニヤなどでパネルを作り始めました。

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これはプロトタイプです。可搬性を考えてパネルは二分割。腕もベニヤだけだとペランペランなので、骨組みが必要ですが、あまり重くならないように一本だけ中央に角材を走らせる構造としました。

さて次は、ギタリストとしての重要な腕振り要素です。サーボモーターというものの存在は知っていたものの、それにはコントローラーが必要であることを知ります。そしてそこで、よく見聞きするArduinoなどが有効であることも知りました。


数年、Makerコミュニティに出入りしている身ですが、サーキットベンディングの心得があるだけでこうした仕組みを使った電子工作の知識は実は初めてです。ただし、先達が色々まとめてくださっているおかげで、サーボモーターを動かすのは難なく出来ました。

ただ、このままですと電源を入れた途端にずっとループで動くだけなので、自分で操作するためには別のプログラムを放り込むか、可変抵抗付きの別のモーターのコントローラが必要だと気づきます。さらにそこそこのトルクが無いと腕のような長物は動かせまいとも考え、トルクが高めのモーターなど、色々買い物が増えていきます。

この動画で使っているコントローラーは、アマゾンで手に入れたコントローラですが、9Vの電源でどうにか腕が振り回せる事ができそうだとわかりました。

このあたりで、頂上がイメージできてきます。DIYが楽しくなってくる瞬間です。

しかし、かなりモータを強く固定しないといけません。先日こさえたパネルですとどうも立ち上がらせて腕を振る機構をつけることはおろか、ギターを担がせるには心もとないので・・・もっと太い2×4で枠を作り、1枚で自立するくらいの強度のものに作り変えました。ただし、重量はそこそことなります。

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ギターを担がせるためにモーターをパネルから数センチ前方に配置する必要があるため、2×4の木材を加工してマウンタを作ります。

そして塗装をし、ガードマンロボットとしての命を吹き込みます。

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妻はなぜか養生テープを常備しておるくらいこうしたことが昔から得意で、協力してもらいました。ローラーで塗ることで刷毛目もつかず、うまくガードマンロボット風の図案が出来上がりました。

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 この週末は自立するための台座や、モーターの取り付けやを行おうと思います。その後はLEDユニットやパトランプなど色々デコレーションをすれば完成です。

サーキットベンディングは基本的にレディメイドが素材となることが多いですが、そのためにDIYするのは初めての試みです。

そして。

いかがでしょうか。なかなかサマになったのでは?と思います。

身長160cmの安全太郎くんです。 腕の振り方をプログラムできるのがユニークなポイントです。世界んい一つだけの、パーソナル・ガードマンロボットを手に入れることができました。

 

 

エアフォース1ゴアテックスを買いました

エアフォース1のゴアテックスの新しいのが出る。しかもその中に黒があると聞いていたのですが、結局色が茶色と緑だけ、と聞いてがっかりしました。

www.nike.com

ので、少々プレ値ではありましたが、以前の黒×オレンジの新品を買いました。この程度のスニーカーであればうちの場合、職場に履いていっても許されます。

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ゴアテックスとうたわれておりますが、アッパーではなく、裏地に使われています。

したがって・・・水をかけて「すごい!やっぱゴアテックス!水を弾く!」という紹介がYoutubeなどで散見されますが、アッパーに使われてるのはおそらく天然か合成の皮革に見え、ゴアテックスではないように思えますがどうなんでしょう。

ちなみに、ゴアテックスにアイロンをかけると撥水効果が復活するのですが、

このスニーカーのアッパーにアイロンをかけても効果は薄そうです。(ゴアテックスは熱で撥水効果が復活するらしいので無意味ではないと思います。)

正直、防水性能というか、耐候性みたいなところはローカットである以上たいしてその他のスニーカーと変わらんようにも思えます。ゴアテックスの透湿性自体もアッパーの天然か合成の皮革で遮られておるようにも思えますし、ソールもノーマルのエアフォース1と同じゴムでありましょう。とはいえ、雨の日に履きたくなる気持ちはくすぐられます。

さて、エアフォース1ゴアテックスの内側は定番のエアフォース1とは別物です。靴のベロの部分がアッパーとつながっており、内部はスリッポンのようになっております。したがって、靴紐やベロの部分からの浸水は防げそう。ここはなるほど、と感じました。

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ちなみにこちらは人からのいただきものだったが、ずっと履いていなかったエアフォース1の白。

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どうも新品のエアフォース1のソールは固く、歩くたびにかかとが浮く感じで、ずっと履いていませんでした。ただ、このエアフォース1ゴアテックスを一日履いてみると、意外と歩きやすく馴染み、なるほどみんな履くわけだ。と納得しました。

Maker Faire Tokyo 2020とガードマン・ロボットとの出会い

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予告どおり、Maker Faire Tokyo 2020に出展してきました。今回は妻は家でお留守番です。去年は有料頒布をしましたが、今回は展示のみ。また、これまで持っていっても並べる場所がなくて箱にしまいっぱなしだったこともあり、全部持ち込むのを諦め、ベンドボーイ140台および専用の展示台、カシオのデジタルギターコレクションをメインの出展物とし、その他おもちゃなどのみとしました。いつもどおりクルマで片道5時間ほどとなるため、前日と最終日の翌日は有休をとりました。

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今回はブースの一番奥。スポンサーブースの更に奥なので、実は気づいてもらいにくい場所だったかもしれません。ただ、搬入口に近く、搬入出時には助かりました。

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本名で登録したつもりが、カタカナで登録されていました。どっちでもいいんですが。

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お客さんは来てくれるのかしら?家族連れとかも来ないんだろうな〜 こんなときでもMakerFaireに来てしまう真性のギークだけかもな〜〜 もしくは、結局出展者同士での交流会になっちゃうのかな〜〜と思いきや、それなりの数、程よいと言っていいくらいの人手でした。家族連れの方々もたくさん来てくださいました。

出展者どうしの間隔も開けられておりスペースにも余裕があります。予約制&時間指定(入れ替え制ではない)であることも功を奏しており、ピーク時においても決して恐怖を感じるような密度はありませんでした。

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これまでのように積極的に触っていただくことは避けましたが、それでも多くの方からベンドボーイはじめ作品について質問や感想をいただけました。

今回持ち込んだベンドボーイは140台+予備の3台ほど。2月につくばで披露した配電システムとセットで展示しました。

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今回のメインとしたかったデジタルギターについても中身を開け、「つながってはいけないところを無理やりつなぐ」「すると不思議な音が出る」とコメントを添え展示することで、ある程度展示の内容は掴んでいただけたのではと思います。

やはりチャイミンに代表される可変抵抗でピッチベンドを施した作品は導入として伝わりやすく、それなりの数を披露することでその深みにハマるメイカーとして知っていただくことが出来たと感じました。

あと、今回はパンフレットの消費が多かったのも印象的でした。2017年に作ったものなので、そろそろ更新しないとなと思いました。

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なお、毎度楽しみにしている懇親会は今回はありませんでした。その代わりと言ってはなんですが初日の終了後1時間ほど閉場までに出展者同士の交流時間が設けられていましたが、半数以上の方々がスッと帰られてしまい、少し残念でした。ただ、作品自体はジロジロ見て回ることは出来ました。

コロナ禍において中止となるこうした展示会イベントも多い中、開催する「強さ」をもった計画や開催を実現した事務局のみなさま、ほんとうにありがとうございました。


さて、クルマでの移動に新東名を使ったわけですが、その工事現場で幾度となくガードマン・ロボットいわゆる「安全太郎」に遭遇しました。

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古くはマネキンのような「高速道路上にいるヒト」を強く意識させる人形でしたが、最近ではこのように2Dで表現されているものが主流で、下のタイプに近いものを最も見ました。

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中にはほぼピクトグラムと化したものもおり、私の孤独なドライブを楽しませてくれました。

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その佇まいや誘導棒を振る手の動きを見るうち、デジタルギターを持つギタリストとしてこのガードマン・ロボットを活用することは出来ないか!?とひらめきました。

肩からギターをかけ、ギターの前で腕を振れば、クラフトワークのようなロボットでサーキットベンディングしたデジタルギターを演奏(しているように見えるように)できるのではなかろうか。

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そして、静岡SAで休憩をとりながら、スマホで入手方法を調べました。ところが。

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 メーカーの方には申し訳ありませんが、高くても2〜3万で手に入るだろうと勝手に思っていました。まあ、どのご家庭でも数年に一度買い換えるなどと言った家電とは違い、一生身近になくてもほとんど問題ないモノなので、それらのように大量生産されることもなければこのくらいの値段になってしまうことは理解できます。

「ほしいと思ったときに、買うのではなく作ってみる」MakerFaireの帰りなので、その思いが強くなってしまいました。

腕についたLEDはなんとかなりそう。あとはその光りかたの制御と、腕を振るだけのトルクがあるモーターが必要だ。サーボモーター、ステッピングモーターにしないとぐるぐる回るだけになってしまう。本体や腕は木の板にペンキでよかろう。

ちなみに私はサーキットベンディングの心得があるだけで、マイコンを使った電子工作の心得はありません。なにか目的や情熱を持ったときに、ひとは必要な道具やその使い方を覚えるのです。MakerFaireの帰りに遭遇したガードマン・ロボットがそれを思い出させてくれました。

サーキットベンダーとしてではなく、インディーズのガードマン・ロボットメイカーとして名を馳せ、手軽にガードマン・ロボットが手に入る世の中を作る、新たな人生が来るかもしれません。モノづくりとはそういう夢を見させてくれます。

 

 

MakerFaireTokyo2020に出展します

MaikerFaireTokyo2020に出展します。正直なところ、応募した時点ではオンラインでの開催(どうやってやるのかはよくわかっていない)のみで、ビッグサイトでの開催は中止になるだろうなあ、と考えていました。

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とはいえ、9月7日に事務局から連絡が届き、ここでは公開できませんが会場内の見取り図やら出展者向けの情報が続々届いています。要は、開催されます。

makezine.jp

あと、前回に比べ大規模な展示ではないものの、こうした展示会がこのご時世でどういった感染症対策をして開催されるのか興味がありました。しかもきっと、MakerFaireならではのアイデアが詰まっておると思います。個人的にはそこに注目しております。

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さて、私自身の出展内容としては今回も、得意とするサーキットベンディング作品の自慢をしに行くような内容です。なお自慢したいと言っているのはコレクションだけで、自分の技術力の高さであったり、何かを発明したんだとか、サーキットベンディングがハイテクノロジーであることをドヤりに行くわけではありません。

たまたま私自身がサーキットベンディングを通して、すでにあるものに手を加えて、自分だけの楽器を作るという、「ほしければ自分で作る」活動の素晴らしさに気づけたということをつたえに行こうと思っています。

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正直なところ、新作を作るペースは以前に比べ落ち着きましたが、何度かお会いている方には「相変わらずやってるな〜」

初めてお会いする方には「これなら自分にもできるな〜」「欲しくなったら自分で作るっていいな〜」「これもまあモノづくりだよなあ〜」と思える展示にしたいと思います。なお、前回は会場で有料頒布という形式にしましたが、今回はやめにしました。ほしいと言ってくだる方がいらっしゃるようだったら、手作りリーフレットや名刺をお渡しすることとします。あと、ステッカーみたいなのもお土産に持ってってもらおうとしています。

詳細は実はよく把握していませんが、オンラインとのハイブリッドで開催されるとのこと。オンラインということは自分の活動が全世界に見てもらえる好機。英語ができる妻は今回は搬入出のみの参加の予定ですが、見ただけで面白いとわかる展示にしたいと思います。

なお、こちらは以前オンラインで講演したときのスライドです。文字多めなのが少しダサいですが、サーキットベンディングとは?といったところを自分の経験を通してまとめました。よろしければ予習したうえで、実物を会場でご覧になってください。それなりに驚いていただける準備は整っています。

チャイミン(カウンターチャイム)の潜在能力、「エリーゼのために」モード

私の自称代表作チャイミンは、「ピ〜ンポ〜ン」という、聞き慣れた音がずっこけるさまでサーキットベンディングの面白さを万人に伝える傑作です。

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さてこのチャイミン、2018年6月に鴨江アートセンターで開催された、PEG vol.1のワークショップで一つの謎が発見されました。参加者の一人のカウンターチャイムからエリーゼのために」が流れるという、ぶっ飛んだバグと言うか怪奇現象が起きたのです。なぜ、エリーゼのためにが・・・会場は笑いに包まれましたが、私は心から笑えませんでした。「・・・怖いわ!!」

そもそもチャイミンのベースであるオープン工業製カウンターチャイムTB-50は、「ピーンポーン」という音を出す以外にその役割はなく、製品ページにおいてもエリーゼのためにを流す機能が備わっていることなどは記載されておりません。

www.open-k.co.jp

なぜそのような事が起こったのでしょうか。その不思議な現象については、起こした張本人、参加者Silloiさんのブログの中程でその証言を読むことができます。

silloi.hatenablog.com

その場で何度か、このSilloiさんのチャイミンはしばしばエリーゼのためにを披露します。サーキットベンディングされているため、エリーゼのためにの旋律がマヌケな感じで流れ、講師である私の舌を巻きました。私の自慢のチャイミンからはエリーゼのためには流れません。ただのピンポーンです。

意図や原因はわかりませんが、もともとチップに内蔵されていることは間違いなさそう。どこかとどこかをショートさせるとスイッチが入るのでしょうか?その場でいろいろ試してみたものの、再現をすることは誰にもできませんでした。

あれから2年。その間私はずっと、チャイミン、いや、カウンターチャイムと向かいあい、エリーゼのためにがなぜ流れるのか?を毎晩考える・・・ようなことはしませんでしたが、その謎のヒントはある日突然やってきます。

それは2020年8月、ハードオフ仕入れたおもちゃのサーキットベンディングに失敗し自信を取り戻すために、チャイミンの制作に逃g・・・勤しんでおりました。いつものように可変抵抗やフォトレジスタをつけ、なんの変哲もない素晴らしいチャイミン(ただしエリーゼのためには流れない・・・)を作り終え、動作テストをしておりましたところ。発見したのです。

フォトレジスタにかなり強い光を与える(抵抗が低くなる)と、エリーゼのためにモードが発動するようです。したがって、エリーゼのためにが流れ出すタイミングはかなりの高音・スピードです。いつもと違う電子音が流れたと思ったらすぐに抵抗値をあげることで、エリーゼのためにを聞くことができるようになります。

これが正しい方法かはわかりませんが、とにかくチャイミンの制作者の一人として、エリーゼのためにモードを意図的に引き出す技を会得しました。今度、ワークショップがあった際にも講師として、したり顔で講釈をすることができます。

まあ、その際はトルコ行進曲を引き出す猛者が出るかもしれないのですが、そもそもそういった偶然の出会いが、ワークショップの醍醐味とも言えます。