フィンランド旅行① VRの寝台列車
今回はサーキットベンディングやバンド活動とは関係ない話です。
一生に一度の慶事休暇というものを使い、フィンランドへ旅行に行ってきました。「寝台列車に乗ってみたい」という思いが以前からあって、なんとなく国内の寝台列車を調べていたのですが・・・やはりせっかくなので、海外ではどうだろうとなりました。ちなみに私は旅慣れておりませんし、英語も楽器のマニュアルならなんとか読めますが、ろくに喋れません。
フィンランドにした理由は、とある美術作家が撮影した写真の作品が縁あって我が家にあり、その風景がフィンランドの鉄道の中から撮ったものだという話を聞いたからです。その風景に会えるかどうか?を一つの目的にしていました。
さて、フィンランドの北極圏といえばオーロラ観測が期待できます。ネットで見た、ガラス・イグルー(ガラスでできたドーム)に泊まってオーロラ観測ができるカクシラウッタネン北極リゾートにも、話のネタに行ってみようとなり、
まずは期間を10月27日〜11月3日までと決め(最後の日曜日はゆっくりしたいので・・・)真っ先に航空券だけとりました。
そもそもツアーとかではないのでベタに地球の歩き方を買いに行きました。ただ、フィンランドで一冊、ではなく北欧4カ国まとまったものしかなさそうでしたがそれらを参考にしつつ、以下のように計画を立てました。
旅行の計画
1日目
ヘルシンキ観光
2日目
美術館や世界遺産のスオメンリンナ島へいき、その日の夜、寝台列車でロヴァニエミ(電車で行ける最北の拠点)へ移動(12時間)
3日目
ガラス・イグルーでオーロラ観測
ロヴァニエミからバスでサーリセルカのカクシラウッタネン北極リゾートへ行きオーロラ観測
4日目
ロヴァニエミ観光
ロヴァニエミへバスで戻り、サンタクロース村とか、運が良ければオーロラも見れるというロヴァニエミ観光
5日目
長距離列車でヘルシンキへ
ロヴァニエミから電車でヘルシンキへ(約10時間)。時間があるので、残りヘルシンキで何がみたいか考えたり、本を読んだり、電車の中でボーっとする
6日目
ヘルシンキ観光
ショッピングセンターとか、ヘルシンキ市街地を歩いたりなど
7日目
ヘルシンキ観光
買い物の続きをしてセントレアへ・・・
こんな感じです。北極圏のサーリセルカやロヴァニエミへは国内線を使う手もあったのですが、当初の計画どおり夜行列車や長距離列車でたっぷり時間があったので、途中で色々寄り道を考えることができました。
また、このサイトで色々調べました。10ヶ国語ぶんあり、日本語版もあります。よくできていると思います。
気になっていたのは、10月末頃のフィンランドの天気です。調べたところちょうど10月末くらいから冬到来となるようで、雪も降るか降らないか、、、といったところ。要するに氷点下です。なお、白夜は夏だけですし、極夜でもありません。ただ、日照時間は短いとのこと。オーロラも基本的に晴れていないと見れないようですが、そればかりは運任せです。
今回の旅行は電車やバスの移動が多めなので、バカでかいスーツケースひとつで行くのはやめて、お互い機内持込可能なレベルのスーツケースというかキャリーバッグにしました。
1日目 ヘルシンキ観光
なお、フィンランドの入国審査ですが、「何が目的できたのか?」「何日間滞在するのか?」「どこへ行くのか?」「一人できたのか?」とイギリスの入国並みに英語でいろいろ聞かれて少しだけ焦りました。ちなみにほとんど英語で大丈夫です。ちなみに私は喋れません。妻がほとんど喋ってくれました。
ヘルシンキ中央駅です。
降りた途端、ホームでタバコを吸い出す人が多数いて、屋外でのタバコは結構自由なんだなと感じました。女の子だろうが歩きタバコしていました。ただ、屋内は禁煙で、逆にホテルだろうが食事するところだろうがバーも一切、吸える施設は見当たりませんでした。
北欧 =クリーンなイメージがあったのですが、いや、別にクリーンなんですけど、喫煙率は高いな〜と思いました。歩きタバコとかは普通にみんなやってました。タバコはめちゃ吸いやすいと思います。初日は市立公園近くのホテルに直行し、宿泊しました。
エロマンガというパン屋があるという噂を聞いていたので、ホテルのすごく近くだったので翌朝見に行きました。ただ、日曜日は空いていませんでした。このエロマンガさん以外にも日付によって開店時間が違うので、店頭で確認したほうがいいです。
そして、もう一つ紹介したいのはフィンランドにしかないHESBURGER(ヘスバーガー)というチェーン店です。滞在中、2度ほど世話になりました。ふつうに美味しいです。
日も暮れてくると人通りは減ってきます。日本のようにパーキングはありませんので、皆路上駐車です。
なお、大きな通りだろうが、横断しようとするとほぼ100%気づいてくれて、渡る歩行者のために道を譲ってくれます。これは感動しました。
メルセデス、アウディ、BMW、ボルボ・・・トヨタやマツダ、三菱、日産など、アメ車以外のいろんな車にみんな乗っています。ただロンドンに行ったときも思ったのですが、日本人のように洗車しません。ポルシェだろうがアストンマーチンでも泥だらけです。ホテルのリムジンとかタクシーはきれいですけど。
ヘルシンキ中央駅前はきれいなデパートや路面店がたくさんあります。
マリメッコやイッタラはもちろん、HABITATもありましたが行くの忘れました。
ちなみに、名古屋の税関でタバコ(アイコス)を買おうとしたのですが、ふと目にしたプルームテックに手が伸び、買ってしまいました。旅行中に吸い方のコツを会得し以降、プルームテック派に切り替わりました。どの街でもホテルやレストランでは禁煙ですが、一歩外へ出ればみんな同じように吸っているので、吸う場所には全く困りませんでした。
2日目 ヘルシンキ観光と寝台列車
朝早めに起きて、スオメンリンナ要塞へ向かいました。マーケットスクエアから船が出ています。なお冬場の日曜日は全くマーケットは出ていませんでした。
船で15分くらいで到着します。ちなみに船上は、いくら屋外とはいえ流石にタバコを吸ってる人はいませんでした。何が言いたいかというと、屋内でタバコが吸えないぶんフィンランド人はスキあらば屋外でタバコを吸っている印象です。島はかなり広いので、隅々まで見て回ろうとすると大変なので、島の先端の要塞を見て回りました。
かなりいかつい石垣で、SkyrimとかWitcherとかの世界のようです。
朝10時くらいなのですが、早朝のようでいて、昼下がりのようななんというか晴れているのですが鬱蒼とした日差しというか、もうすぐ日が暮れそうな感じがしました。
空がとても広いです。
夜行列車の出発前に、Kiasmaという現代美術館に行きました。一部展示の撮影もOKでした。
アン・ヴェロニカ・ヤンセンズというイギリスの作家の展示がやっており、光とかがテーマのわりとわかりやすい展示でした。その他、おそらく所蔵作品で構成されている展示もやっておりました。街のどまんなかにある美術館なのに、日本だとだめだろうな〜というバイオレンスな作品も展示されており(もちろん注意書きもある)見ごたえがありました。図録も買いました。
次に・・・フィンランド リサイクルショップ で検索してUFFというリサイクルショップを知りました。
ヘルシンキに何店舗かあり、洋服がメインということですが、万が一なにか楽器がないかと思い、見に行ってきました。
ヘルシンキの古着屋、UFFにあったスネ夫ミラー pic.twitter.com/WQtrOLsNmS
— 世紀マ3 シンセ担当 (@banzainuigurumi) October 29, 2018
結局楽器などは売っておらず、古着しかおいてありませんでした。その量はそれなりのものですが、名古屋の大須にある古着屋とそこまで差は感じれませんでした。確かにフィンランドの古着なので、ものは違うと思うのですが・・・なんというか扱ってるモノが似ているのでそこまで心躍りませんでした。
また、ヘルシンキ大聖堂にも行っておきました。
このように買い物を後回しにすれば、ヘルシンキにあるモニュメントはだいたい1日でまわれるのではないでしょうか。逆に、古着屋とかアンティークショップを回りたいのであれば、それなりに時間がかかると思います。
さて今回のメインイベントの一つ、フィンランド鉄道VRの寝台列車です。
人生初の!寝台列車!フィンランドVR!これはたまらんwww pic.twitter.com/nwN8aS4I4x
— 世紀マ3 シンセ担当 (@banzainuigurumi) October 28, 2018
寝台車はかなり背が高いです。人生初の寝台列車でテンションが上がりました。
予約に際しては、下記のサイトを参考にさせていただきました。
ちなみに、行きは夜行、帰りは昼行の予定です。昼行の列車でもヘルシンキまで戻るには9時間かかりますが、食堂車などがついているわりとしっかりした列車のようです。
乗り込むときは自分で外から、扉を開けるボタンを押します。
2階の部屋を予約しました。ヘルシンキからは隣の人はいませんでしたが、徐々に部屋が埋まっていきます。
27号車の2Fの部屋はぜんぜん埋まっていない。この時期ロヴァニエミへの観光客はそんなにいないようです。しかし21時で車や街の明かりはほとんどなくなってる。ここはどのへんなんだろうか。、 pic.twitter.com/do8lS0cM34
— 世紀マ3 シンセ担当 (@banzainuigurumi) October 28, 2018
WiFiの文字が非常に安心感があります。
個室内にはベッドが2つと、窓と椅子、小さなテーブルが一つ。VRのパッケージのミネラルウォーターも2本ありました。VRロゴ入りのタオルや布団のパターンもおしゃれです。
トイレもついていて、なんとその壁を忍者屋敷のように手前に引くと扉のようになっており、トイレがそのままシャワールームになる仕掛けになっていました。
なお、隣の声やトイレの音などは意外と聞こえませんでした。
ボタンを押すと、程々に熱いお湯がすぐ出てきました。一定時間経つとお湯が止まります。
決して広くはなくゆったりはできませんが、この客室の工夫に感心させられます。電気を消すとよく見える外の風景が次第に雪景色になっていき、どんどん北上しているのがわかります。1時間も走ると外は真っ暗なのですが、電車の架線がスパークしまくったり、他の客室の明かりが外の風景をほんのり照らしてくれます。気づいたら寝てました。