フィンランド旅行② カクシラウッタネンのガラス・イグルー
前回の続き
3日目 ガラス・イグルーでオーロラ観測
VRの寝台列車でヘルシンキ19:25発、ロヴァニエミへは7:13着でした。12時間の電車の旅です。朝7時に到着予定ということで起きれるか心配でしたが、なんだかんだ6時頃起きて準備しているともうすぐロヴァニエミだというアナウンスが客室に流れてきました。ロヴァニエミでほとんどの人が降りていきました。
ロヴァニエミの駅にあった温度計は−9°でした。雪は降っておらず晴れていましたが、雪が少し積もっていました。ロヴァニエミから、北極圏です。
カクシラウッタネンのガラス・イグルーのあるホテルへはヘルシンキから国内線でロヴァニエミを通り越して一気にイヴァロ空港まで行き、シャトルバスで南下する方法もあったのですが、我々は夜行列車でこのロヴァニエミまで。ここから目的地へはバスとなるわけです。
ここから3時間かけて、サーリセルカという街の少し手前にあるカクシラウッタネンのホテルに向かいます。ロヴァニエミを11:45発、15:04にカクシラウッタネン着の予定です。バスは定員オーバーだと困るので事前にネットで予約しておきました。どの席が良いか指定も可能です。
なお、事前にホテルからメールが届いており、どうやってホテルまで来る?と聞かれたのでそのときに、ロヴァニエミからバスで最寄りのバス停に15時過ぎに着くことを伝えました。するとどのバスで来るのかピンと来てくれたようで、バス停まで車で迎えに来てくれると言う返事をもらいました。
時間があるので、ロヴァニエミの駅から5分ほど歩いたバス停で乗り場を確認し(3番乗り場)コインロッカーに荷物をおいて、バス停からさらに歩いて10分ほどの街の中心部にあるという世界最北端だったマクドナルドで朝食をとりました。
いまはもう、ロシアに最北端のマクドナルドがあるらしいです。のでおそらく2番め。
サーリセルカのホテルの周りは全くなにもないことは事前に地図を見てなんとなく予想していたので、おやつなどをショッピングセンターで買い込みます。
バス停へ戻る途中の空ですが、この時点でもう10時くらいだったはずなのに感覚としては日本の朝の6時くらいの日差しといいますか・・・北極圏てこうなのか〜という感覚でした。
バスのチケットは、飛行機や電車と同じように予約してネット決済が終わったらEチケットのように出力して持っていって、バスの乗車時に運転手さんに見せればOKでした。席は半分くらい空いていたので、好きなところに座っていいよと言われました。
サーリセルカ行きのバスですので、乗っている人は半分くらいがオーロラを見に行く人だったのではないかな?と思います。バスの中にはどういう仕組みかはわかりませんが、高速のWifiが完備されておりました。各席に電源と、後ろにはトイレもあります。
夜行列車のときはあまり気づきませんでしたが、ひたすらに同じ風景が続きます。山がありません。このあたりになると家もほとんどないので木か湖しか見えないです。風景は10分も経つとそれ以降は正直言って退屈です。結構なスピードでバスは北上してゆきます。
一度、サービスエリアのようなところで休憩を挟んで、更に北上します。昼過ぎのはずなのにもう夕方くらいの日差し・・・
ここはカクシラウッタネンのバス停付近。15時頃の空です。
それなりの人がここで降りるかと思いきや、降りたのは我々のみでした。
するとホテルの女性スタッフがヨーロッパ仕様のハイエースで迎えに来てくれていました。リゾートはバス停のすぐそばのEast Villageと少し離れたWest Villageの2つあるのですが、我々はおそらく新しい方のWest Villageへ案内されました。なんというか車で迎えに来てもらわないとはっきりいって無理なくらいの場所でした。地図に道が載っていない。
10分くらい車で移動すると、リゾートが見えてきました。
ホテルのレセプションへ通され、チェックインしました。かなり施設はキレイで高級感あります。周りにはなにもないのですが、ホテルの中にはおやつとかジュースなどはそれなりに揃っています。お土産もたくさん売っていました。
夜8時から4輪バギーに乗ってオーロラを見に行くツアーがあるというので100ユーロくらいしましたがせっかくなので体験することにしました。
なおこれはフロントで渡されたWest Villageの地図。
泊まったのは左下のNo.10のガラス・イグルー。レストランやフロントからこれでも歩いて5分くらいはあります。チェックインをしている間に、荷物を部屋まで持っていってくれていました。ガラス・イグルーだけではなく、ロッジなどもあります。リゾートは広くて、とても全部あるいてまわれる気がしません。
この地図やレセプション、スタッフの雰囲気で、もっとここにいたいな〜という気持ちになりました。ていうか、一泊しかしない人はあまりいないっぽい感じでした。 せっかくなので日が暮れるまで散歩しました。
(↑隣接するログハウスから撮ったので照明がうつりこんでいます。)
狭そうに見えますが、大人が立って歩き回れますし、ベッドの左右にスーツケースを広げても大丈夫なくらいのスペースは十分にあります。窓際にも座れるくらいのスペースも有り、Wifiも完備されています。テレビはありません。そんなの見なくていいです。
トイレもあります。(周りはすりガラス)シャワーやサウナは隣接のログハウスにあります。
中はめちゃくちゃ暖かい。入り口の屋根には雪が積もっていますが、多少の積雪なら溶けてしまうほどガラスは暖かいのでしょう。この日もいくつかの部屋は明かりがついていましたが、カーテンもありますし寝っ転がってしまえばプライバシーもそれなりに確保されますし、そもそも他の部屋に誰も興味湧かないです。
ちなみに、夜照明をつけていると、ガラスに部屋の中が映って空が見づらいです。なので、真っ暗にして空をぼーっと見るのが良いと思います。
このあとレストランに行き食事を済ませ、近くにあるサウナに行きました。サウナもとてもキレイで、気持ちよかったです。
レストランも雰囲気があって、トナカイの肉などの郷土料理のコースがついていました。量はさほどでしたが、とても美味しかったです。
なお、このガラス・イグルーは、曇や、雪、ましてや雨の日はあまり楽しくなさそうです。晴れてよかったな〜と本当に思いました。
晴れていたので月明かりもありますし、オーロラが出ていなくても星がめちゃくちゃキレイです。ちなみに、我々が泊まった日はオーロラは寝ながら見れませんでした。
4輪バギーのツアーは、運転してもらうものと勘違いしていたのですが、自分たちで運転できるアクティビティでした。私は飲んでしまっていたので妻の運転で2時間ほどバギーでインストラクターについて行ってオーロラ観測スポットを回りました。
これは、みんながNorthern Lights!!!って言ってるときに、え、どれ?と思って撮った写真です。写真には全く写っていませんが、このとき空が緑色に輝いているように見えました。ホントです。私はこのときオーロラを見ました。
なお、これもオーロラくさいですが、その筋の人に言わせると全く違うかもしれません。が、オーロラかもしれません。わかりません。
下の写真もうっかりそれっぽいですが・・・そもそも写真を撮るときにオーロラだ!と思って撮った写真ではありません。テキトーに撮った写真です。でも、地図を見てもあの方角にリゾートの施設はないですし、ましてや街の明かりなどないはずです。
電気を消すと、ずっと空を見ていられますが、ここまでずっと夜行列車とバスの移動だったので、それなりにぐっすり寝てしまいました。
そして翌日は朝8時のバスで、3時間かけてまた、ロヴァニエミへ戻る予定にしていました。バスの本数がなく、それを逃すと次は13時発となり、ロヴァニエミ着が夕方になってしまうため、です。
次は行きに通り過ぎたロヴァニエミの観光をする予定。ここから旅行は後半になります。