My music instruments hacks & circuit bent collection

2007年ごろより東海地方を中心に現在も活動中の、楽しい和太鼓と缶カラ三味線とサーキットベンドのバンド 「世紀マ3」のサーキットベンディング担当です。 ライブで使う楽器をGoogle Photoに全て掲載しているほか、一部の楽器の制作過程をYoutubeでも公開しています。 モノが見たい、など問い合わせありましたら、Twitterへお願いします。

ファン・デ・名古屋 2017.12 fiction friction 展でのライブの話

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2017年12月10日(日)

ファン・デ・名古屋 2017.12 fiction friction 展関連イベント

世紀マ3のライブパフォーマンス

会場 名古屋市民ギャラリー矢田4F 第1展示室 日時

12月10日(日)16:10〜16:40

無事、終了しました。今回は、和太鼓と三線を使わずに、尺八(アダプター)などと、電子ギター、ゲームボーイで臨みました。


Dec.10.2017 CenturyMA3 Live Performance digest|世紀マ3ライブダイジェスト

ゲームボーイは過去最高のたぶん47〜49台でやっています。

実は以前、ここで「サウンド・マイン・ナゴヤ」という強烈なイベントがあり、もうサイトがないのでインターネット・アーカイブですが、

https://web.archive.org/web/20040211185628/http://www.gallery-yada.jp:80/sound-mine-nagoya.htm

この中の・・・「ヴィジュアルミュージック Deep Acoustics/サウンド・マイン・ナゴヤ」で、今もお世話になっている平尾さんのパフォーマンスをサポートさせていただきました。

当時はハナタレだったのであまり覚えていないのですが、平尾さんはコンパネ大はあろうかという巨大な発泡スチロールの板に、スピーカーをくっつけて展示室の壁にかけ、そこから私がReaktorで8chの音を出す、というものでした。このイベントで、鈴木昭男さんのアナラポスも生で見て、たまげました。こちらも今もお世話になっている河村陽介くんの、スピーカーがラジコンでレールの上を走るという作品も、衝撃的でした。ちなみに、市民ギャラリー矢田はこのサウンド・マイン・ナゴヤだけでなく、おもしろい美術の展示も数多く行われており、かくいうfiction-friction展も、見る人を選ぶと言えばそうですが・・・、名古屋ではあまり見れない展示という印象を受けました。

ところで、ファン・デ・名古屋は20年やってるそうですが、アーカイブがWEBで見れませんね、残念です。(市民ギャラリー矢田には置いてあったかな?)

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奥にあるのは尾竹隆一郎くんの作品です。なんだか知らんが、とにかくでかいし多い!

笑顔が不気味だが、繋がった笑顔、見たまんまの解釈でいいと思います。

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磯邉一郎さんの作品。7,000枚は描いたという、iPadで描いた絵の中から4枚を持って来たそうです。

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星野武彦さんのうま。星野さんの絵は、うちにも飾ってあります。

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本格派ペインター、赤羽史亮くんの油彩。

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手前は斉と公平太さんのプラレールと天井まで伸びる謎の◇、奥は和田典子さんの新シリーズ、水溶性の油絵の具で描いた絵(もう一方の絵が、だったかもしれない)。

ここで紹介した以外にもいくつか作品ありますが、グループ展なのに、なんとも言えない距離感がすごい。

12月27日(水) 9:30~19:00 ※月曜休館日、日曜日17:00までとのこと。見に行って、気になった作家は今後もチェックしたらいいと思います。私は全員好きな作家なので、今後もできるだけ見に行くことにしています。

 

ピッチベンドできるゲームボーイで2人同時プレイ


サーキットベンディングを施し、ピッチベンドできるようになったゲームボーイ同士を通信ケーブルでつなぐとどうなるか?と思ってやってみました。

使用ソフトは「麻雀」。それぞれのゲームボーイから覗く麻雀卓の世界が進むスピードが違うわけです。片方のスピードを下げると、牌を捨てるのにも時間がかかり、同期せずゲームが終わると同時にクラッシュしました。

fiction friction展で世紀マ3がライブします

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和太鼓担当の斉とが参加するファン・デ・名古屋 2017.12 fiction friction展(赤羽史亮、磯邉一郎、尾竹隆一郎、斉と公平太、星野武彦、和田典子)の期間中

2017年12月10日(日)16:10〜、完全無料で世紀マ3のワンマンライブを行います。みんな大好きな美術の作家で、展示もとても楽しみです。ちなみに前日の土曜日、オープニングパーティがあるそう。みんな来てください。

www.bunka758.or.jp

サウンドパフォーマンス・プラットフォーム 2018

世紀マ3がサウンドパフォーマンス・プラットフォーム 2018で、パフォーマンス「拝啓、高架下より」を発表します。おおしまたくろうくんも同じ日に出ると聞いて、個人的にとても嬉しいです。

2018年 2月10日(土)17:00
ゲストアーティスト:堀尾寛太、米子匡司
公募アーティスト:世紀マ3、おおしまたくろう、清水卓也

2月12日(月・休)15:00
ゲストアーティスト:荒木優光、サンガツ
公募アーティスト:いまいけぷろじぇくと、山本和智、Aoi

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サーキットベンディングと改造

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私は、予想外の音や、反応を楽しむのがサーキットベンディングの醍醐味だと思っています。ライブパフォーマンスするので、こう言う音を出したい、とか、音がこう変わってほしい、と思うことはあるけれど基本的にグリッチするのが大好物で、わけのわからない音は多分みんなも聞いたことなかろうと、それらでパフォーマンスをしています。

自分は最高だと思っているYAMAHA RX7というドラムマシンがあるんですが、その電子回路についてもっと調べて、

こことここをショートさせたらそうなる
このチップはこうすれば絶対そうなる
これだけはしないほうがいい

とかを全部知ってしまうとしましょう。すると、出てくる音に対する驚きや不思議さが半減、それが聴く人につたわってしてしまうんじゃなかろかと思うわけです。

でも、ある程度は知っていないと作るときに効率も上がらないし(言うほど効率考えてないけど)思ったような音を出す機械としての安定性や安全性も考えなければならぬ。でもあまりそっちに偏ると、「改造」になってしまい、すげ〜〜のポイントがずれる。(べつにいいけど)

また、ミラクルが起こった!と思っていたことが、仕組みを知ってしまうと以外と普通のことだったりとかそうしたことに気づいてしまうのもなんかさみしいです。

 

たくさん同じもので同じようにベンドするのも単純にハマっていて、それってわりと同じ「改造」を施しているような感じですが、すげ〜〜と感じたことを反すうしたい思いでやってます。あとは、見た目が面白いから、いいかなということでもあります。

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道具の使い方はもちろん、仕組みを理解するとサーキットベンディング以外であって、「作ること」が楽しくなります。

ただ、未知との遭遇みたいなのを毎回楽しんでるので、理解したぶん、お楽しみがなくなっていくような気がする。。そのバランスが、サーキットベンディングものやサーキットベンダーの個性であり見所でもあると思います。

Reaktorでライブをやっていた時は、「使い方よくわからん」と開き直ってランダムな音が出るようなパッチくんだり、誰かが作ったパッチをマッシュアップしていました。それなりに面白かったですが、とにかく雑で「上手な人たち」をみて目が回ってきてフェードアウトしました。

 

Maxとか使いこなしてる人すげ〜な〜とか思っていましたが、まあそうした人たちも決して皆さん使いこなしているわけではなく、同じように未知との遭遇を楽しんでいらっしゃったのでしょう。

養老アート・ピクニックにおける、ベンダースリーの話

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11月18日(土)19日(日)岐阜の養老公園で行われた「養老アート・ピクニック」。

kaseoさんと中田粥さんとこの私が「ベンダースリー」となって2日間(期間中ずっと)サーキットベンディングものでパフォーマンスをし続けるというすごい企画でした。中田さんはお会いしたことがなく、一方的にバグシンセの動画を見て「すげ〜」と思っていて、一度ライブを見たい!と思っていたところあろうことか初めて会うのが対バンどころか「ベンダースリー」のメンバーとして会うという2階級特進。kaseoさんと一緒というだけで失禁モノなのに、これまたお会いしたいと思っていた作家と3ピースとは。

ただ、黙々と制作風景をtwitterにアップし続けたところ、kaseoさんが「ウケるwww」みたくエールを送ってくださっていたので、不安などは一切なかったです。

メインの機材は以下の3つ。

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YAMAHA RX7(6台)

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ゲームボーイズ(40台。多分)

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・CASIO DGシリーズ(4本)&ジャミネーター(2本)

以上で臨みました。ゲームボーイや、ドラムマシンやおもちゃなどは、何台あろうが衣装ケースやらホームセンターで売ってるアイリス○ーヤマのRVボックスその他へ放り込んで車から3往復すればなんとかなるのですが、最高にめんどくさいのはギターですね。ハダカの電子ギターを運ぶのはめんどいです。横着して1度に4本運ぼうとしてもストラップ外れそうになるし、ギタースタンド6台とか最高にめんどくさい。ギタリストの人すごいなと思います。

2日目はこども連れのお客様も多く、カウンターチャイムや、猫ちゃんドラム、チェーンソー(のおもちゃ)など小物を触ってもらうことにしました。特にカウンターチャイムは「何が起こっているか」がわかりやすいので、多くの人にちゃんとウケました。

デジタルギターも特に弾くことはなくスイッチをカチカチやるだけでものすごい音が出るので、人気がありました。

kaseoさんや中田粥さんのパフォーマンスの感想はツイッターの#養老アートタグへ大量に放り込みました。

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twitter.com

我々の仕業のタグも多いので、追いかければその生々しさがわかろうかと思います。お客様や演奏していない残りの2名のベンダースリーがタグをつけて見所とともにツイートしたりRTしたりしてございます。

期間中、IAMASのシステムでPAを務めてくださった大石さん。我々のキャラクターをよく理解してくださっていたうえでの丁寧な仕事、感謝です。総合ディレクターの赤松さんにも久しぶりに会え、声もかけていただき光栄でした。この場を借りて、雨だったりしても来てくださったお客様はじめ、養老アート・ピクニックに関する全ての方へ、お礼いたします。

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最後は、私が2日目のパフォーマンス中にゲームボーイ ポケットカメラで撮影したお客様の熱気をおさめた一枚です。

ゲームボーイベンド・タイムアタック


Circuit Bent Nintendo GAMEBOY|ゲームボーイをサーキットベンディング

ふりかえると、およそ23分でした。(バックライトは仕込んでません)

はっきり言ってここまで来るとルーチンなので、サーキットベンディングにおける「新たな発見」「ミラクル」などはありませんが、ふりかえって見てみると面白いです。

ちなみに私はニッパーをケーブルストリッパー代わりにします。さらに、半田ごての使い方はおこられそうな感じです。

というか、こういう「答えがわかってる」モノは、サーキットベンディングというより、改造という性格が強いです。ただ、面白いと思うのでしばらく続けようと思います。

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