My music instruments hacks & circuit bent collection

2007年ごろより東海地方を中心に現在も活動中の、楽しい和太鼓と缶カラ三味線とサーキットベンドのバンド 「世紀マ3」のサーキットベンディング担当です。 ライブで使う楽器をGoogle Photoに全て掲載しているほか、一部の楽器の制作過程をYoutubeでも公開しています。 モノが見たい、など問い合わせありましたら、Twitterへお願いします。

ピッチベンドできるゲームボーイで2人同時プレイ


サーキットベンディングを施し、ピッチベンドできるようになったゲームボーイ同士を通信ケーブルでつなぐとどうなるか?と思ってやってみました。

使用ソフトは「麻雀」。それぞれのゲームボーイから覗く麻雀卓の世界が進むスピードが違うわけです。片方のスピードを下げると、牌を捨てるのにも時間がかかり、同期せずゲームが終わると同時にクラッシュしました。

fiction friction展で世紀マ3がライブします

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和太鼓担当の斉とが参加するファン・デ・名古屋 2017.12 fiction friction展(赤羽史亮、磯邉一郎、尾竹隆一郎、斉と公平太、星野武彦、和田典子)の期間中

2017年12月10日(日)16:10〜、完全無料で世紀マ3のワンマンライブを行います。みんな大好きな美術の作家で、展示もとても楽しみです。ちなみに前日の土曜日、オープニングパーティがあるそう。みんな来てください。

www.bunka758.or.jp

サウンドパフォーマンス・プラットフォーム 2018

世紀マ3がサウンドパフォーマンス・プラットフォーム 2018で、パフォーマンス「拝啓、高架下より」を発表します。おおしまたくろうくんも同じ日に出ると聞いて、個人的にとても嬉しいです。

2018年 2月10日(土)17:00
ゲストアーティスト:堀尾寛太、米子匡司
公募アーティスト:世紀マ3、おおしまたくろう、清水卓也

2月12日(月・休)15:00
ゲストアーティスト:荒木優光、サンガツ
公募アーティスト:いまいけぷろじぇくと、山本和智、Aoi

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サーキットベンディングと改造

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私は、予想外の音や、反応を楽しむのがサーキットベンディングの醍醐味だと思っています。ライブパフォーマンスするので、こう言う音を出したい、とか、音がこう変わってほしい、と思うことはあるけれど基本的にグリッチするのが大好物で、わけのわからない音は多分みんなも聞いたことなかろうと、それらでパフォーマンスをしています。

自分は最高だと思っているYAMAHA RX7というドラムマシンがあるんですが、その電子回路についてもっと調べて、

こことここをショートさせたらそうなる
このチップはこうすれば絶対そうなる
これだけはしないほうがいい

とかを全部知ってしまうとしましょう。すると、出てくる音に対する驚きや不思議さが半減、それが聴く人につたわってしてしまうんじゃなかろかと思うわけです。

でも、ある程度は知っていないと作るときに効率も上がらないし(言うほど効率考えてないけど)思ったような音を出す機械としての安定性や安全性も考えなければならぬ。でもあまりそっちに偏ると、「改造」になってしまい、すげ〜〜のポイントがずれる。(べつにいいけど)

また、ミラクルが起こった!と思っていたことが、仕組みを知ってしまうと以外と普通のことだったりとかそうしたことに気づいてしまうのもなんかさみしいです。

 

たくさん同じもので同じようにベンドするのも単純にハマっていて、それってわりと同じ「改造」を施しているような感じですが、すげ〜〜と感じたことを反すうしたい思いでやってます。あとは、見た目が面白いから、いいかなということでもあります。

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道具の使い方はもちろん、仕組みを理解するとサーキットベンディング以外であって、「作ること」が楽しくなります。

ただ、未知との遭遇みたいなのを毎回楽しんでるので、理解したぶん、お楽しみがなくなっていくような気がする。。そのバランスが、サーキットベンディングものやサーキットベンダーの個性であり見所でもあると思います。

Reaktorでライブをやっていた時は、「使い方よくわからん」と開き直ってランダムな音が出るようなパッチくんだり、誰かが作ったパッチをマッシュアップしていました。それなりに面白かったですが、とにかく雑で「上手な人たち」をみて目が回ってきてフェードアウトしました。

 

Maxとか使いこなしてる人すげ〜な〜とか思っていましたが、まあそうした人たちも決して皆さん使いこなしているわけではなく、同じように未知との遭遇を楽しんでいらっしゃったのでしょう。

養老アート・ピクニックにおける、ベンダースリーの話

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11月18日(土)19日(日)岐阜の養老公園で行われた「養老アート・ピクニック」。

kaseoさんと中田粥さんとこの私が「ベンダースリー」となって2日間(期間中ずっと)サーキットベンディングものでパフォーマンスをし続けるというすごい企画でした。中田さんはお会いしたことがなく、一方的にバグシンセの動画を見て「すげ〜」と思っていて、一度ライブを見たい!と思っていたところあろうことか初めて会うのが対バンどころか「ベンダースリー」のメンバーとして会うという2階級特進。kaseoさんと一緒というだけで失禁モノなのに、これまたお会いしたいと思っていた作家と3ピースとは。

ただ、黙々と制作風景をtwitterにアップし続けたところ、kaseoさんが「ウケるwww」みたくエールを送ってくださっていたので、不安などは一切なかったです。

メインの機材は以下の3つ。

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YAMAHA RX7(6台)

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ゲームボーイズ(40台。多分)

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・CASIO DGシリーズ(4本)&ジャミネーター(2本)

以上で臨みました。ゲームボーイや、ドラムマシンやおもちゃなどは、何台あろうが衣装ケースやらホームセンターで売ってるアイリス○ーヤマのRVボックスその他へ放り込んで車から3往復すればなんとかなるのですが、最高にめんどくさいのはギターですね。ハダカの電子ギターを運ぶのはめんどいです。横着して1度に4本運ぼうとしてもストラップ外れそうになるし、ギタースタンド6台とか最高にめんどくさい。ギタリストの人すごいなと思います。

2日目はこども連れのお客様も多く、カウンターチャイムや、猫ちゃんドラム、チェーンソー(のおもちゃ)など小物を触ってもらうことにしました。特にカウンターチャイムは「何が起こっているか」がわかりやすいので、多くの人にちゃんとウケました。

デジタルギターも特に弾くことはなくスイッチをカチカチやるだけでものすごい音が出るので、人気がありました。

kaseoさんや中田粥さんのパフォーマンスの感想はツイッターの#養老アートタグへ大量に放り込みました。

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twitter.com

我々の仕業のタグも多いので、追いかければその生々しさがわかろうかと思います。お客様や演奏していない残りの2名のベンダースリーがタグをつけて見所とともにツイートしたりRTしたりしてございます。

期間中、IAMASのシステムでPAを務めてくださった大石さん。我々のキャラクターをよく理解してくださっていたうえでの丁寧な仕事、感謝です。総合ディレクターの赤松さんにも久しぶりに会え、声もかけていただき光栄でした。この場を借りて、雨だったりしても来てくださったお客様はじめ、養老アート・ピクニックに関する全ての方へ、お礼いたします。

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最後は、私が2日目のパフォーマンス中にゲームボーイ ポケットカメラで撮影したお客様の熱気をおさめた一枚です。

ゲームボーイベンド・タイムアタック


Circuit Bent Nintendo GAMEBOY|ゲームボーイをサーキットベンディング

ふりかえると、およそ23分でした。(バックライトは仕込んでません)

はっきり言ってここまで来るとルーチンなので、サーキットベンディングにおける「新たな発見」「ミラクル」などはありませんが、ふりかえって見てみると面白いです。

ちなみに私はニッパーをケーブルストリッパー代わりにします。さらに、半田ごての使い方はおこられそうな感じです。

というか、こういう「答えがわかってる」モノは、サーキットベンディングというより、改造という性格が強いです。ただ、面白いと思うのでしばらく続けようと思います。

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欲しいと思ったらどうするか

何かが欲しいと思ったら、誤解を恐れずに言いますと、買うのではなくこっそり作ってみるのも健全じゃないかなと思います。まあ、真似だったりしても。

Youtubeより|Kaseo「ファミトロン」

在りし日、かの有名なファミトロンを見て、なんじゃこりゃ!面白い、かっこいい、欲しい!と思ったわけですが、私の場合そのとき、強烈なリスペクトから「金出すからちょうだい!」てのは失礼に値すると思い、また、「つくりかた教えて!」てのもありえないと思いました。

じゃあどうするか。自分で中古のファミコン買ってきて、こっそり作って見ようと思いました。ずいぶん前の話です。

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当たり前ですが、そんなに簡単にいきません。覚えてるだけで10個近く、壊してしまいました。でもそんな中、生きさらばえているサーキットベンディングしたファミコンは今数えたら、17台あります。でもどれもこれも、ピッチベンドはできるが、映像が映らなかったり、すぐ白黒になったり、ただの砂嵐だったり、なかなか思うようにいかんわけです。

まるで死んで覚えるゲームのように、幾多のしかばねをこえてできた最新作のサーキットベンディングしたファミコンは、以下です。自作のギターを家で弾いてる動画みたいなもんだと思って見てください。


CIrcuit Bent Nintendo FAMILY COMPUTER | PINBALL


CIrcuit Bent Nintendo FAMILY COMPUTER | STAR FORCE


Circuit Bent Nintendo FAMILY COMPUTER | 高橋名人のBugってハニー

いや〜下手くそですね、演奏が。ギターでいうとコードすらまともに弾けていないような感じですが、

わたしの気分は最高です。

それこそ、ファミトロンのライブを見に行って、使っているソフトも研究をしましたが、それは全然あてにならず、自分がベンドしたファミコンはまた、別のソフトが相性が良いということだったりします。もっと研究を重ねて、全然別の音や絵が出るベンドしたファミコンを完成させたいものです。

結局、欲しいのは「もの」ではなく、なんかこう「体験」みたいなものだと思います。