欲しいと思ったらどうするか
何かが欲しいと思ったら、誤解を恐れずに言いますと、買うのではなくこっそり作ってみるのも健全じゃないかなと思います。まあ、真似だったりしても。
Youtubeより|Kaseo「ファミトロン」
在りし日、かの有名なファミトロンを見て、なんじゃこりゃ!面白い、かっこいい、欲しい!と思ったわけですが、私の場合そのとき、強烈なリスペクトから「金出すからちょうだい!」てのは失礼に値すると思い、また、「つくりかた教えて!」てのもありえないと思いました。
じゃあどうするか。自分で中古のファミコン買ってきて、こっそり作って見ようと思いました。ずいぶん前の話です。
当たり前ですが、そんなに簡単にいきません。覚えてるだけで10個近く、壊してしまいました。でもそんな中、生きさらばえているサーキットベンディングしたファミコンは今数えたら、17台あります。でもどれもこれも、ピッチベンドはできるが、映像が映らなかったり、すぐ白黒になったり、ただの砂嵐だったり、なかなか思うようにいかんわけです。
まるで死んで覚えるゲームのように、幾多のしかばねをこえてできた最新作のサーキットベンディングしたファミコンは、以下です。自作のギターを家で弾いてる動画みたいなもんだと思って見てください。
CIrcuit Bent Nintendo FAMILY COMPUTER | PINBALL
CIrcuit Bent Nintendo FAMILY COMPUTER | STAR FORCE
Circuit Bent Nintendo FAMILY COMPUTER | 高橋名人のBugってハニー
いや〜下手くそですね、演奏が。ギターでいうとコードすらまともに弾けていないような感じですが、
わたしの気分は最高です。
それこそ、ファミトロンのライブを見に行って、使っているソフトも研究をしましたが、それは全然あてにならず、自分がベンドしたファミコンはまた、別のソフトが相性が良いということだったりします。もっと研究を重ねて、全然別の音や絵が出るベンドしたファミコンを完成させたいものです。
結局、欲しいのは「もの」ではなく、なんかこう「体験」みたいなものだと思います。