My music instruments hacks & circuit bent collection

2007年ごろより東海地方を中心に現在も活動中の、楽しい和太鼓と缶カラ三味線とサーキットベンドのバンド 「世紀マ3」のサーキットベンディング担当です。 ライブで使う楽器をGoogle Photoに全て掲載しているほか、一部の楽器の制作過程をYoutubeでも公開しています。 モノが見たい、など問い合わせありましたら、Twitterへお願いします。

チップ抵抗をケータイのカメラでみる

しっとるわ!という人もいると思いますが。

さて、本日おもちゃのカラオケマイクを発見。全24曲という豊富な音ネタはどれもチップチューンな感じの仕上がりです。早速開けて基板を適当にいじっていると、急所を発見。音程のための抵抗のようですね。しかし基板に実装されているのはとても細かいチップ抵抗。

チップ抵抗自体は、ひょうたんみたいなカーボン抵抗よりもその場からどかすのが楽なので私はあまり苦手意識はないのですが、いかんせん抵抗値が読みづらい。

チップ抵抗の抵抗値を知りたければはテスターを使え、と言われればそれまでですが、引っ張り出したりするのがめんどくさいので、私はケータイのカメラで撮ることにしています。

f:id:banzainuigurumi:20180113235824p:plain

R5の位置にある「104」という抵抗を指でいじると、ピッチが急上昇。ググってみると10のあとに0を4つという読み方らしいので100KΩてことですかね。チップ抵抗ははんだゴテの先でチュッとどけたあとにほんのりはんだが残るので、あとでリード線がつけやすいです。ということで1MΩとか引っ張り出してきてクラッシュ防止の座布団代わりに50KΩほどの抵抗を挟みます。

更にシールドを挿せるように改造しました。

このあと前面に470KΩほどの抵抗を使った早送りスイッチを付け完成。

f:id:banzainuigurumi:20180114002358j:plain

単2電池3本必要というかなりストロングな製品ですが、気に入っています。

カラオケファンタジーというカラオケ採点機について

f:id:banzainuigurumi:20180110224740j:plain

まず私はサーキットベンディングの素材を手に入れる際に、商品名+circuitbentとかでググって先人がいないかを確認します。いたらそれなりに参考にさせていただきますし、いなかったとしても、そのモノ自体の基本的な操作方法を知り、そのモノが何なのかを知ったうえで前人未到のサーキットベンディングをしようと躍起になるわけです。早速ググってみます。

カラオケファンタジー - Google 検索

しかし、私自身カラオケの心得はないのですが、そうしたお店のことしか出てきません。では、(値札の解説欄にも記載されていた)「採点機」というキーワードを足してなんとかそのものについてメーカーのサイトとかなかろうかと探ってみますが、、目がくらむような先進的な採点機しか出てきませんでした。その後メーカーの名前とかググってみたのですが、もうそのメーカーもないのか、何も出てきません。

以前見つけた・・・

 に勝るとも劣らない、サーキットベンディングできなくてもいいからなんとかしてみたい欲求と540円というとてもリーズナブルな価格もあり購入したわけですが、これは一体なんなんでしょうか。音は出るのか。楽器としてサーキットベンドできるのか。

f:id:banzainuigurumi:20180110230349j:plain

側面パネルにあるMIC INとOUT。更にはMUSIC INがステレオで。この時点で気づくべきでしたが、音声の出力がない?ため、音の出る機械ではなく、やはり音を入力して採点するだけの機械のようです。

f:id:banzainuigurumi:20180110234806j:plain

こちらはマイク入力に接続する「Mc Cannon」(マークII)とされる要するにデュエットできるようにするミキサーでしょうか。簡易マニュアルも幸いついておりますが、採点の開始、終了については書かれておりません。いろいろやってみると、MICとMUSICに一定時間音声の入力があったあと、どちらも音がなくなると7セグメントのデジタル表示が回り、どういう仕組みかはわかりませんが採点されて100点満点で表示されることがわかりました。

簡易マニュアルにはおもに「フィーバーゲーム」というモノについて書かれています。どうやら採点と同時にパネル右側のルーレットが回り、当たりが出るとのこと。(当たり・・・?)また、SETとかかれた下にあるA,B,C,のスイッチを押しながら起動することで、最高得点のクリアや当たりテーブル(?)のクリアなどができるそう。

早速開けてみます。

f:id:banzainuigurumi:20180110231126j:plain

私は基板のことはよく勉強しておりませんが、思いのほか複雑でグロテスク、まるでウォーズマンのマスクの中のような・・・そして背面パネルも結構すごい。

f:id:banzainuigurumi:20180110231252j:plain

なぜこのハーネスをクロスさせたのだろう?そして、採点機としての大動脈、ステレオ入力とマイク入力はこのか弱い赤、黒、マイクは白の3本のケーブルで壮大なマザーボード(使い方あってるかな)に音を送っているようです。

f:id:banzainuigurumi:20180110231957j:plain

電源を入れるとかろうじて、ビープ音が鳴り響きます。


カラオケファンタジー起動音

ちなみに、小さいスピーカの左にある抵抗をいじると、うっすらピッチが変わりましたが、起動音をピッチベンドしたところで。。。と思ったので後回しにしていろいろ見て回ることにします。

f:id:banzainuigurumi:20180110231522j:plain

なお、このカラオケファンタジーは、起動自体はタダで行なえますが、採点に際しては100円硬貨を入れないと行ってくれません。しかし、簡易マニュアルによるとそのカウンターの直下にあるダイヤルを操作することで、100円で何曲採点してくれるかをいじることができます。7であれば100円で7曲。0に合わせると、なんと100円がいりません。

また、当たる確率についても記載があり、222は1/60の確率、000は1/120、111は1/200、666は1/200、、777に至っては1/1000の確率だそうで、当たるとルーレット部分が点滅して、ブザーがなるそうです。まだどの場合も一回も当たってませんが、ものすごくメロディアスな音がなるかもしれないので、そうした意味ではサーキットベンディングしがいがありそう。

要するに、採点機というよりはLEDをしこたま使い倒した電子ルーレットゲームなんだなこりゃ、ということがここまで開けて、いろいろ調べてやっと、わかりました。マニュアルのルーレットゲームの記載の多さもそうした裏付けといえましょう。

一体どれだけの人がこの機械について調べたくてここへたどり着くかはわかりませんが、何かの足しになることを願って、適当にレポートをしました。

初代ゲームボーイと、ゲームボーイカラーのバックライトキットを用いたMOD

あけましておめでとうございます。最初に断っておきますが、ゲームボーイカラーのバックライトMODは、結構特殊なキットを用いないとうまくいかないようです。

とあるハードオフで「音出ません」という、私にとってはだからなんなの?(絶対なおるし)という理由でそこそこの値段で売られていたゲームボーイカラーを入手しました。

f:id:banzainuigurumi:20180102220832p:plain

その他は元気に動くであろうことに期待し、購入。昨年のハードオフ納めとしました。あいにく実家にはY型ドライバーも無く、リペアは先送りに。案の定イヤホンでは音が出たため年末年始はゲームボーイカラーの対応ソフトの多さと、スーパードンキーコングGBがまともに遊べることなどから縦型ゲームボーイのなかで最強であることを思い知らされました。(ゲームボーイアドバンスSPが一番対応ソフトが多いですが、ボタンのストロークが浅いのであまり好きではありません。)

最近はサーキットベンディングというよりゲームボーイのMODについていろいろ書くことが多いのですが、このゲームボーイカラーも暗いところで遊べるように改造をしたいと思いました。

しかし、バックライト化はわりと特殊なパーツを仕入れた上で結構エグい改造をしないといけないと言われており、基本的にはゲームボーイアドバンスSPのフロントライトを移植するのが基本とされています。ですが、そのためだけにまたハードオフへ行ってもゲームボーイアドバンスSPが程よい値段で見つかるとも限らないうえ、もう20時をまわっており、店は開いておりません。

今うちにあるものといえば、、、以前大量(40数台分)に仕入れたバックライトキット、そしてその中でも、いろいろ実験してボコボコになり家内ジャンクと化したこのバックライトキット。

f:id:banzainuigurumi:20180102222057j:plain

これをバラしてなんとかならないか?という、無駄とされているならば何故無駄なのかを知ると言うためだけの実験を行いました。

さて。はっきり言って、ゲームボーイカラーの液晶の裏を見て、剥がす気にはなりませんでした。早々にバックライト化は諦めます。要するに、バックライトキットでフロントライトはできないんかな〜という方向へシフトします。

バックライトキットのパネルは、乳白色のシートがついたアクリル板にLEDを照射し、結果、パネル(アクリル板上のシート)全体から発光するような仕組みのようですね。パネルを画面の上に載せたら乳白色のシートに遮られ画面が見えないわけで、パネルを取って、以下のようにLEDのみを設置しました。

f:id:banzainuigurumi:20180102223527j:plain

結果がわかってる今だからまあ微笑ましい光景なんですが・・・まあこうなるわけです。ただ単に下から照らしてるだけ。昔のパタパタ時計のライティングっぽい。

f:id:banzainuigurumi:20180102223745j:plain

であれば、パネルから乳白色のシートを取って、透明なアクリル板だけにして、LEDを照射すれば、画面を上から照らせるんじゃないかな〜と思い立ちました。

f:id:banzainuigurumi:20180102223303j:plain

あかりがついた・・・

さて、ひっくり返すとどうなるか。

f:id:banzainuigurumi:20180102223406j:plain

全体は明るくなったのですが、明かりが強すぎるのか、アクリル板と画面の間に隙間があるからなのか、画面が全く見えません。ゲームボーイカラー用のフロントライトキットというのも流通していて、原理は似たようなものかな〜と思ったのですが、やはりそこはバックライトキット用のアクリル板だったりするからなのか、うまく再利用できませんでした。すみません。できませんでした。

まあ、何が言いたかったかといいますと、信号無視をすると危ない、とかそういう極端なことは大人なのでさておき、ものを作ることにおいては。。。ここまでして懲りることで「なぜそうなのか」「なぜみんなその方法をとるのか」を知ることも大事なんじゃないかな、と思うわけです。

なおこちらは、初代ゲームボーイのバックライト改造の様子です。大量のバックライト改造を続けるうち、バックライト改造の鬼門とされている液晶の反射板剥がしをなかなかの手際で行えるようになりました。

詳しくはこちらの記事もどうぞ

centuryma3.hatenablog.jp

サーキットベンディングの敵、黒いツルっとしたやつがゲームボーイにも入っている

50台以上ゲームボーイをサーキットベンディングしていると気づくことがたくさんあるのですがその中でもゲームボーイには基板の種類がたくさんあるということ。

こちらに@Ag404さんという方がまとめたゲームボーイのハードウェアデータベースというものがございまして。私も最近気が向いたら書き込むようにしています。

docs.google.com

チップチューンを嗜む方々には広く知られたことのようですが、ゲームボーイの基板にはいくつかバージョンが有り、言う人に言わせると音の出方も違うとのこと。

私は出音の違いはあまり気にしませんが、ひたすらゲームボーイをベンドするなかで一つのことに気づきました。

f:id:banzainuigurumi:20171224025940j:plain

左は、世界中のほぼすべてのサーキットベンダーが嫌いなブラックスライム(私はそう呼ぶ)が実装されたゲームボーイの基板。右は、そうでないもの。そして、その黒いツルっとしたのがついてる基板のオシレーターにピッチベンドのMODをしようとしても起動音のあと、正しくゲームが起動しなかったり、最悪二度と動かなくなったりするのです。こちらはその他の理由でイワしてしまったものたちもありますが、そのなれの果て。

f:id:banzainuigurumi:20171224031513j:plain

中を開けないと当然基板の違いに気づけないわけですが、そこで前述の@Ag404さんのデータベースです。型番のGのあとが数字でなく何らかのアルファベットであろうということとと、MADE IN CHINAの本体がおそらくそうではなかろうか、と@Ag404さんのデータベースを見て気づけました。

f:id:banzainuigurumi:20171224030423j:plain

まあ、もっとやりこめばその基板でしかできないベンドもできるかもしれません。

サーキットベンディング・ゲームボーイにノイズを乗せる方法

f:id:banzainuigurumi:20171217000238j:plain

わたしが作っているサーキットベンディング・ゲームボーイはピッチベンドだけではなく、ノイズが乗ります。どうしているかというと、

f:id:banzainuigurumi:20171217001432p:plain

黒丸のポイント同士をショートさせています。右上のポイント(ボリュームを通過する前のLRらしい)と、下のカートリッジコネクタのいずれか(右から6番目がお気に入り)をショートさせます。

右上のポイントは、上下2つのポイントをまとめたはんだ付けしてしまっていますが、そうしないとLR両方からノイズが出ないため。

ちなみに右上のポイントのすぐ下(ボリュームを通過したLとR)にも2つつなげているワイヤーがありますが、これはいわゆるプロサウンド化みたいなものです。よく別のイヤホンジャックをつけるプロサウンド化が知られていますが、私はどこかのサイトで見たこの方法にしないと、前述のショートをさせるノイズスイッチのスペースが確保できません。まあ備え付けのイヤホンジャックを流用できるので、シンプルでよろしい。つなげかたはこう。

f:id:banzainuigurumi:20171217001850p:plain

左下の点線部分、この2本を切ってしまうのがポイントです。

続きを読む

ファン・デ・名古屋 2017.12 fiction friction 展でのライブの話

f:id:banzainuigurumi:20171212214427j:plain

 

2017年12月10日(日)

ファン・デ・名古屋 2017.12 fiction friction 展関連イベント

世紀マ3のライブパフォーマンス

会場 名古屋市民ギャラリー矢田4F 第1展示室 日時

12月10日(日)16:10〜16:40

無事、終了しました。今回は、和太鼓と三線を使わずに、尺八(アダプター)などと、電子ギター、ゲームボーイで臨みました。


Dec.10.2017 CenturyMA3 Live Performance digest|世紀マ3ライブダイジェスト

ゲームボーイは過去最高のたぶん47〜49台でやっています。

実は以前、ここで「サウンド・マイン・ナゴヤ」という強烈なイベントがあり、もうサイトがないのでインターネット・アーカイブですが、

https://web.archive.org/web/20040211185628/http://www.gallery-yada.jp:80/sound-mine-nagoya.htm

この中の・・・「ヴィジュアルミュージック Deep Acoustics/サウンド・マイン・ナゴヤ」で、今もお世話になっている平尾さんのパフォーマンスをサポートさせていただきました。

当時はハナタレだったのであまり覚えていないのですが、平尾さんはコンパネ大はあろうかという巨大な発泡スチロールの板に、スピーカーをくっつけて展示室の壁にかけ、そこから私がReaktorで8chの音を出す、というものでした。このイベントで、鈴木昭男さんのアナラポスも生で見て、たまげました。こちらも今もお世話になっている河村陽介くんの、スピーカーがラジコンでレールの上を走るという作品も、衝撃的でした。ちなみに、市民ギャラリー矢田はこのサウンド・マイン・ナゴヤだけでなく、おもしろい美術の展示も数多く行われており、かくいうfiction-friction展も、見る人を選ぶと言えばそうですが・・・、名古屋ではあまり見れない展示という印象を受けました。

ところで、ファン・デ・名古屋は20年やってるそうですが、アーカイブがWEBで見れませんね、残念です。(市民ギャラリー矢田には置いてあったかな?)

f:id:banzainuigurumi:20171212221211j:plain

奥にあるのは尾竹隆一郎くんの作品です。なんだか知らんが、とにかくでかいし多い!

笑顔が不気味だが、繋がった笑顔、見たまんまの解釈でいいと思います。

f:id:banzainuigurumi:20171212221538j:plain

f:id:banzainuigurumi:20171212221628j:plain

磯邉一郎さんの作品。7,000枚は描いたという、iPadで描いた絵の中から4枚を持って来たそうです。

f:id:banzainuigurumi:20171212221842j:plain

星野武彦さんのうま。星野さんの絵は、うちにも飾ってあります。

f:id:banzainuigurumi:20171212221914j:plain

本格派ペインター、赤羽史亮くんの油彩。

f:id:banzainuigurumi:20171212222027j:plain

手前は斉と公平太さんのプラレールと天井まで伸びる謎の◇、奥は和田典子さんの新シリーズ、水溶性の油絵の具で描いた絵(もう一方の絵が、だったかもしれない)。

ここで紹介した以外にもいくつか作品ありますが、グループ展なのに、なんとも言えない距離感がすごい。

12月27日(水) 9:30~19:00 ※月曜休館日、日曜日17:00までとのこと。見に行って、気になった作家は今後もチェックしたらいいと思います。私は全員好きな作家なので、今後もできるだけ見に行くことにしています。

 

ピッチベンドできるゲームボーイで2人同時プレイ


サーキットベンディングを施し、ピッチベンドできるようになったゲームボーイ同士を通信ケーブルでつなぐとどうなるか?と思ってやってみました。

使用ソフトは「麻雀」。それぞれのゲームボーイから覗く麻雀卓の世界が進むスピードが違うわけです。片方のスピードを下げると、牌を捨てるのにも時間がかかり、同期せずゲームが終わると同時にクラッシュしました。