My music instruments hacks & circuit bent collection

2007年ごろより東海地方を中心に現在も活動中の、楽しい和太鼓と缶カラ三味線とサーキットベンドのバンド 「世紀マ3」のサーキットベンディング担当です。 ライブで使う楽器をGoogle Photoに全て掲載しているほか、一部の楽器の制作過程をYoutubeでも公開しています。 モノが見たい、など問い合わせありましたら、Twitterへお願いします。

サーキットベンディングできるかどうかを見極める

サーキットベンディングは通常、音の出るおもちゃや楽器で行うわけですが、「どんなものが向いているか?」を見極めるのも大切です。

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さて、キーボードや電子ドラムなど、わかりやすいものならいざ知らず、事例もなさそうなおもちゃがサーキットベンディングに向くかどうかを見破る方法がいくつかあります。

どこかにスピーカーが付いている

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底面などにも、スピーカーとおぼしきスリットや、穴があれば音が出るおもちゃとみて間違いありません。ただし、ただのビープ音やアラームだけの可能性もあります。ビープ音やアラームのような単純な音でも面白いサーキットベンディングができる可能性はもちろんあるのですが、ピッチベンドやグリッチさせた際、もとの音がメロディーだと、変化がわかりやすくて面白いです。

○○曲入り!などの記載がある

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「曲」という記載があれば、音が出ることと、メロディーがいくつか入っていてグリッチするポテンシャルを秘めていることが確定です。

ただし、本体が極端にコンパクトだったりすると、以前記事にした回路にスキがないブラックスライムが基板に実装されている可能性が高いため、最悪サーキットベンディングできない可能性があります。

このギター型のおもちゃはいかにもサーキットベンディングできそうでしたが、残念ながら、ピッチベンドのための抵抗すら見当たらず、黒い樹脂(私はブラックスライムと呼ぶ)のみでした。

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心配なときは、製造年の記載などを確認し、10年以内につくられた製品は避けるほうがよいでしょう。昔に造られた製品のほうが部品も大きく、サーキットベンディングがしやすいです。が、入手が年々困難になってきているのも事実です。

逆に言うと、30年前くらいのメロディ―が流れるおもちゃはなんらかのサーキットベンディングできると思います。たぶん。

その他、JASRACのマークがひっそりとついているものは、モノ自体なにかのパクリであったとしても、どなたかの「曲」が流れるおもちゃであることを自白しています。

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そもそも電子回路をハッキングするわけですから、電池や電源を用いない打楽器、弦楽器はまた別の世界です。

サーキットベンディングというと、ついついおもちゃや楽器に目が行きそうですが、スピーカーが付いてて音が出れば、こうした目覚まし時計や、たとえば「ピーピーピー、バックします」もサーキットベンディングできるかもしれません。

ちなみにこの目覚まし時計は、このあと壊れました。