SQ-1のCVでサーキットベンディング
サーキットベンディング界においてあまりにも有名なピカルミンにはCV/GATEでコントロールできるバージョンがあるということで、動画でもそのヤバさがうかがえます。サーキットベンディングしたモノが、シーケンサーでコントロールできたら面白そうだなあと思っていると、MAMMOTHの岡崎絶太郎さんの下記ツイートを目にしました。
ゲームボーイVCOモジュールの件、
— 岡崎 絶太郎 (@zhetto64) 2018年2月9日
CVでグリッチコントロール(電圧で抵抗値を変える)するために、Cdsフォトリレー「電圧→光→抵抗 」みたいな単純な回路つくる。
これが正しいかは分からんが ちゃんとグネグネ動くので、我が工房ではアリとしております。#gameboy #modularsynth pic.twitter.com/EuHyuT7A6m
我が家にも、後日、何かの役に立つであろうと思い発表直後になんかピンときて購入したKORGのSQ-1があったことを思い出します。こういう時代が来るのを予見していたかのような、神がかったCV/GATEのステップシーケンサーです。
要するに、ゲームボーイもどうやらCVコントロールできるという、なんで今まで思いつかなかったんだということに気づかされました。
SQ-1はCV出力の電圧を1V、2V、5V、8Vと調節できます。ゲームボーイに仕込んだLTC1799は本体の5Vで動いていることを思い出し、これはいける!という思いで、早速バラしました。
これはいける!というのは、サーキットベンダーとしてテンションが上がる瞬間です。
さてここからは、そんなことしてもあかんやろアホか、といわず聞いてください。
最初は、、、ゲームボーイのサーキットベンディング(以下)
に使う重要な部品「LTC1799」に送る5Vと、LTCのGNDをSQ-1のジャックとつなぐと、LTCへの電圧みたいなのがシーケンスとして送られるのでは!と閃いたのですが、一瞬でクラッシュしました。
じゃあ、アレかな、LTC1799のSET、周波数設定抵抗入力と、250KΩの抵抗の間に入れれば!→ダメでした。
LTC1799のOUT、発振器出力と本体のオシレータの間は?、、→ダメ。
試行錯誤の末、ゲームボーイ本体からの5VとSQ-1からの5Vを足してLTC1799に送ると、なんかそれっぽくなりました。LTC1799のV+、電源入力に本体からと、SQ-1からとの2つつなげるわけです。
LTC1799の取説には2.7~5.5Vを入力してねと書いてありましたが、なんかこれだと5.5V以上をLTC1799に送っているような気がするので、いつどうなるかはわかったもんじゃありません。SQ-1の出力電圧を2Vとかにしても反応がなかったので、5Vのモードでやっています。
ちなみに、この改造、ゲームボーイに電池が入っていなくてもSQ-1からのCVが活動停止しているゲームボーイの体内を駆け巡り、ゾンビに電気ショックを与えてるようにビクンビクンうごいてなんかヤバいです。
岡崎さんのツイートをよく読めばわかるのですが、実は岡崎さんは電圧→光→抵抗として、CVで出した光を使ってウニウニさせておる様子。そっちのほうが理屈がしっかりしています。ピタゴラスイッチみたいですが、「これならいけるやろ!」感が美しいですね。
なおその後、
サーキットベンディング・ゲームボーイにノイズを乗せる方法 - Circuit Bending 世紀マ3 My music instruments hacks & collection
で紹介している、いつもノイズを載せるときにボリュームの左にある、ボリュームを通過する前のLRのポイントと、LTC1799のDIV、分周器設定入力(なにそれ)とをショートさせるとピッチが急上昇し、可変抵抗を開いていくとまるで映画トータルリコールの、宇宙空間へ放り出されたシーンのようにギャー!ってなります。最終的にクラッシュしますが。
別に上記2点をショートさせなくてもそうなりそうな気もしますし、世の中にはきっとLTC1799神というかそういう方がいるはずというのもわかっていて、LTC1799を100個以上買ってるのに学習もせんとアホかと言われそうですが、すみません。