Roland TR-626をサーキットベンドした時の話
以前とあるハードオフで決して安くはなかったものの箱とマニュアル付き(わたしは要らない派)でジャンク品として売られていたものを手に入れました。しばらく遊んだあと、ふーん、と思ってベンドしました。
このくらいメジャーなモノとなると、海外でのベンドレシピがいくつかあり、参考にさせていただいたのはBURNKIT2600でした。この手のドラムマシンにありがちな
・ディストーションが乗る
・フランジャーぽいのが乗る
・ピッチシフトする
・その他ノイズが乗る
といったポイントが紹介されており、それを見ながらスイッチをスタスタとつけて行きます。
一旦仕上げたのですが、ベンドというより音色の改造といった雰囲気で、可変抵抗でピッチベンドとかもしたいのう、と思い、Circuitbenders.co.ukのTR-505のベンドのレシピを掘り当てました。
ここで、全然回路が違うので参考にならんな〜と思いつつも、今ではよくつかう発振器LTC1799というものの存在を知ります。多くのドラムマシンについている、ちっちゃい缶詰みたいな部品の片足にこの発振器を取り付ければ、うまくいくとピッチベンドがほとんどの場合で可能です。失敗すると発振器LTC1799から煙が出て死にます。
この発振器につなぐために、テスターを使えばイイのですがめんどくさいので、本体についている適当なICを画像検索 したりして、GNDと5Vを探します。可変抵抗は周りの抵抗とかオシレータの型番見ればなんとなくぴったりのものがわかるのでしょうが、ここまでくるとやはりめんどいので適当に面白い幅が出るものを取り付けます。今回は意外と少なめの22KΩのAカーブの可変抵抗をつけました。
調べたところTR-626は1987年のドラムマシンらしいです。まだまだベンドしやすい部類ですがこのあたりから例えばカーボン抵抗が小型化してきます。90年代のモノになると途端にベンドの難度が上がって来ますが、内蔵エフェクターなどを備えたドラムマシンは、グリッチがしやすく魅力的でもあります。