My music instruments hacks & circuit bent collection

2007年ごろより東海地方を中心に現在も活動中の、楽しい和太鼓と缶カラ三味線とサーキットベンドのバンド 「世紀マ3」のサーキットベンディング担当です。 ライブで使う楽器をGoogle Photoに全て掲載しているほか、一部の楽器の制作過程をYoutubeでも公開しています。 モノが見たい、など問い合わせありましたら、Twitterへお願いします。

フィンランド旅行④ ヘルシンキのゲームショップや家電量販店

長距離列車の9時間の旅の途中で色々調べていると、ヘルシンキにもゲームショップがあることを突き止めました。

ヘルシンキの隣、パシラ駅から歩いて5分ほど。店内の撮影も快く許可していただけたので、紹介します。

このPoromagiaというお店は、ボードゲームのショップのようですが、レトロゲームのラインナップもなかなか豊富で、NESSNESのソフトから、20年前くらいのゲーム雑誌の古本やグッズ、中古のコントローラー(アタリジャガーのコントローラーとかもあった)も売っていました。

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ゲームボーイの中古の本体もありましたが、さすがにフィンランドで60ユーロも出して買うのもアホくさいのでやめました。ただ、ニンテンドーのロゴ入りポーチはなかなかお目にかかれないかもと思い、北欧雑貨っぽくないお土産ですが、買って帰ることにしました。それでも、20ユーロくらいしたかもしれません。

あとはこれもフィンランドで買う意味はなさそうですが、おそらく北米版のゲームボーイのソフトをいくつか買っておきました。それぞれ3ユーロくらいはしたと思います。

ちなみに、このDieMausというソフトはサーキットベンディング・ゲームボーイとの相性はだいぶ良かったです。以下の動画は、DieMausを使ったものです。

どうでもいいですが、このDieMausはドイツのキャラクターで「だいすき!マウス」と翻訳され日本にも輸入されているようです。(死ぬネズミ、レミングスみたいなもんか?と勘違いしていました)

SNESのほかに、日本語のスーパーファミコンのソフトも売っていました。

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ゲームボーイのソフトもかなりの数売っています。

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奥では、ヘルシンキっ子たちがカードゲームにいそしんでいます。

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ヘルシンキから近いので、一度覗いてみるとよいと思います。

ちなみにですが、ここへ行かなくてもウェブで通販もしています。

poromagia.com

6日目 ヘルシンキ観光

ここからは、買い物したり、ヘルシンキの街をぶらぶらすることに専念することにしました。冬なのであまり出店はないと聞いてはいたもののマーケットスクエアへ行き、マーケットホールの中の食品などを見て回りました。

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午後はギガンッティとかいう家電量販店に行きました。

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なんとなくデジモノのお土産がほしいと思ったので、ノキアAndroid Oneも安かったのですが、旅行直前にHuaweiスマホに変えたばっかりだったので、だからというわけではないのですがバナナフォンが50ユーロくらいでたたき売りされていたので買っておきました。文鎮として。

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なお、旅行へ行く前から、BRというフィンランドおもちゃ屋さんをチェックしていました。結構楽しみにしていたのですが、いざ行ってみると、トイザらスのようなものだったので、それはそれで楽しかったのですが、結局何かを買うには至りませんでした。ちゃんと調べていませんが、おそらくトイザらスと同じ系列じゃないかな?と思います。

www.br-lelut.fi

この日はあとは、特に目的もなく、マリメッコの本店で買い物したり、散歩をしつつ、JUURIというレストランが評判良いということで、夜行ってきました。

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人気のお店のようでしたが、この日は予約していなくても、待たずに席に通してもらえました。店員さんの雰囲気も良かったですし、コース料理を頼んだのですが、文句無しで美味しかったです。

ところでなんだか日本人のお姉さまがたが多いな〜と思っていたら、ちょうど次の日からフィギュアスケートヘルシンキ大会が行われることになっていたようでした。

次は最終日。ヘルシンキ コンピューター&ゲームコンソールミュージアムという、北欧旅行らしからぬ場所のレポートをまた、まとめます。

> つづく

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フィンランド旅行③ 長距離列車VRでヘルシンキへ戻る

前回の続き

4日目 ロヴァニエミ観光

カクシラウッタネンを朝8時に出て、ロヴァニエミへ戻ります。ホテルからバス停まで送ってもらい、同じバスでロヴァニエミ方面へ行くというおじさんと「昨日はオーロラ見れたか?」みたいな話をしながら、バスを待ちました。行きと同じ風景、ルートで、3時間ほどバスに乗りました。朝日がものすごく強烈で眩しかったです。

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乗ってたバスはこんなかんじ。ソダンキュラという街で休憩しているところです。

そこから1時間ほどの、ロヴァニエミ直前のサンタクロース村で途中下車をしました。

サンタクロース村は、ほぼお土産屋さんという印象でした。ここでは日本人含め、アジアの観光客がたくさんいました。

マリメッコイッタラのアウトレットの店もあり、ラインナップはヘルシンキ市内よりも豊富で、ここでいろいろ買っておけばよかったとあとで後悔しました。サンタクロース村には当然サンタがいるのですが、会うには25ユーロいるらしいので、まあいいか、ということで村をあとにしました。

ロヴァニエミ自体も北極圏の入り口ということもあり、ここを拠点にしてオーロラが見れるリゾートがある観光地なので、街を歩いていてもちらほら観光客に会いました。

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とはいえ街自体は歩いて一周りできる感じなので、行きに寄ったマクドナルドの近くのショッピングセンターでいろいろおみやげを買いました。

これはサウナハット。

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ショッピングセンターの近くのROKAというお店がとても美味しかったです。

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泊まったホテルの部屋にはサウナが付いていたり、ロヴァニエミでは結構ゆっくり過ごしました。

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5日目 長距離列車でヘルシンキ

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また、長距離列車でヘルシンキへ戻ります。今回は夜行ではなく、かつ直行ではないので一度オウルという街で乗り換えます。

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最後尾はこんな感じ。

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オウルからヘルシンキの車両がかなり先進的で、革調シートに電源や無料WiFiもついていました。

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シートのリクライニングは新幹線ほどできませんが、そんなのしなくていいくらいどっしりしたシートで全然寝れます。

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この日は平日だったので、途中から向かいのシートにビジネスマンのおばさんが座り、仕事をしていました。テーブルをシェアしてお互いノートパソコンを開くと少し狭いですが、それでもなんとかなるくらいには広いシートです。しばらくするとおばさんの隣に別のビジネスマンも座り、暫くの間4人旅でした。

途中でおばさんが喋りかけてくれて、我々が新婚旅行だということを伝えるとめちゃんこ祝福してくれました。(隣のビジネスマンも。)ヘルシンキのことや、窓の外の風景についていろいろ語ってくれました。と妻が言っていました。ところで、車内でパソコン開いて仕事している人はほぼビジネスマンだと思うのですが、スーツを着たビジネスマンがほぼいませんでした。

カウンターのような窓際の席も指定席。ヘルシンキに近づくに従って、ビジネスマンなのか学生なのかわからない人たちで席は埋まっていきました。

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カフェの車両(いわゆる食堂車)もあります。

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指定席をとったのにもかかわらずここにたむろする人もたくさんいました。

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菓子パンなどもありますが、パスタなどの料理も作ってくれます。ただし、ここに限らず食事の物価は高めです。

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2Fには子供用の車両もありました。

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ロヴァニエミからヘルシンキへは9時間ほどあり、この日は朝乗って夕方つくという、ほぼ丸一日移動に費やすスケジュールでした。

海外旅行なのに少しもったいないかな?と思いましたが、車内の設備が立派だったのでなんというかフィンランドらしさを十分満喫できました。ただし、窓の外は相変わらず同じような風景が続くので退屈です。南下するに従っていつの間にか雪はなくなっていました。

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北極圏へ国内線で行くのも便利ですが、北欧は電車の旅を強くオススメします。ちなみに寝台列車は2人で250ユーロ、帰りの列車も二人で80ユーロと物価のわりにかなり安いな〜と思いました。

 > つづく

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フィンランド旅行② カクシラウッタネンのガラス・イグルー

前回の続き

3日目 ガラス・イグルーでオーロラ観測

VR寝台列車ヘルシンキ19:25発、ロヴァニエミへは7:13着でした。12時間の電車の旅です。朝7時に到着予定ということで起きれるか心配でしたが、なんだかんだ6時頃起きて準備しているともうすぐロヴァニエミだというアナウンスが客室に流れてきました。ロヴァニエミでほとんどの人が降りていきました。

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ロヴァニエミの駅にあった温度計は−9°でした。雪は降っておらず晴れていましたが、雪が少し積もっていました。ロヴァニエミから、北極圏です。

カクシラウッタネンのガラス・イグルーのあるホテルへはヘルシンキから国内線でロヴァニエミを通り越して一気にイヴァロ空港まで行き、シャトルバスで南下する方法もあったのですが、我々は夜行列車でこのロヴァニエミまで。ここから目的地へはバスとなるわけです。

ここから3時間かけて、サーリセルカという街の少し手前にあるカクシラウッタネンのホテルに向かいます。ロヴァニエミを11:45発、15:04にカクシラウッタネン着の予定です。バスは定員オーバーだと困るので事前にネットで予約しておきました。どの席が良いか指定も可能です。

Main page – Matkahuolto

なお、事前にホテルからメールが届いており、どうやってホテルまで来る?と聞かれたのでそのときに、ロヴァニエミからバスで最寄りのバス停に15時過ぎに着くことを伝えました。するとどのバスで来るのかピンと来てくれたようで、バス停まで車で迎えに来てくれると言う返事をもらいました。

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時間があるので、ロヴァニエミの駅から5分ほど歩いたバス停で乗り場を確認し(3番乗り場)コインロッカーに荷物をおいて、バス停からさらに歩いて10分ほどの街の中心部にあるという世界最北端だったマクドナルドで朝食をとりました。

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いまはもう、ロシアに最北端のマクドナルドがあるらしいです。のでおそらく2番め。

サーリセルカのホテルの周りは全くなにもないことは事前に地図を見てなんとなく予想していたので、おやつなどをショッピングセンターで買い込みます。

バス停へ戻る途中の空ですが、この時点でもう10時くらいだったはずなのに感覚としては日本の朝の6時くらいの日差しといいますか・・・北極圏てこうなのか〜という感覚でした。

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バスのチケットは、飛行機や電車と同じように予約してネット決済が終わったらEチケットのように出力して持っていって、バスの乗車時に運転手さんに見せればOKでした。席は半分くらい空いていたので、好きなところに座っていいよと言われました。

サーリセルカ行きのバスですので、乗っている人は半分くらいがオーロラを見に行く人だったのではないかな?と思います。バスの中にはどういう仕組みかはわかりませんが、高速のWifiが完備されておりました。各席に電源と、後ろにはトイレもあります。

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夜行列車のときはあまり気づきませんでしたが、ひたすらに同じ風景が続きます。山がありません。このあたりになると家もほとんどないので木か湖しか見えないです。風景は10分も経つとそれ以降は正直言って退屈です。結構なスピードでバスは北上してゆきます。

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一度、サービスエリアのようなところで休憩を挟んで、更に北上します。昼過ぎのはずなのにもう夕方くらいの日差し・・・

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ここはカクシラウッタネンのバス停付近。15時頃の空です。

それなりの人がここで降りるかと思いきや、降りたのは我々のみでした。

するとホテルの女性スタッフがヨーロッパ仕様のハイエースで迎えに来てくれていました。リゾートはバス停のすぐそばのEast Villageと少し離れたWest Villageの2つあるのですが、我々はおそらく新しい方のWest Villageへ案内されました。なんというか車で迎えに来てもらわないとはっきりいって無理なくらいの場所でした。地図に道が載っていない。

10分くらい車で移動すると、リゾートが見えてきました。

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ホテルのレセプションへ通され、チェックインしました。かなり施設はキレイで高級感あります。周りにはなにもないのですが、ホテルの中にはおやつとかジュースなどはそれなりに揃っています。お土産もたくさん売っていました。

夜8時から4輪バギーに乗ってオーロラを見に行くツアーがあるというので100ユーロくらいしましたがせっかくなので体験することにしました。

なおこれはフロントで渡されたWest Villageの地図。

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泊まったのは左下のNo.10のガラス・イグルー。レストランやフロントからこれでも歩いて5分くらいはあります。チェックインをしている間に、荷物を部屋まで持っていってくれていました。ガラス・イグルーだけではなく、ロッジなどもあります。リゾートは広くて、とても全部あるいてまわれる気がしません。

この地図やレセプション、スタッフの雰囲気で、もっとここにいたいな〜という気持ちになりました。ていうか、一泊しかしない人はあまりいないっぽい感じでした。 せっかくなので日が暮れるまで散歩しました。

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f:id:banzainuigurumi:20181110031044j:plain(↑隣接するログハウスから撮ったので照明がうつりこんでいます。)

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狭そうに見えますが、大人が立って歩き回れますし、ベッドの左右にスーツケースを広げても大丈夫なくらいのスペースは十分にあります。窓際にも座れるくらいのスペースも有り、Wifiも完備されています。テレビはありません。そんなの見なくていいです。

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トイレもあります。(周りはすりガラス)シャワーやサウナは隣接のログハウスにあります。

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中はめちゃくちゃ暖かい。入り口の屋根には雪が積もっていますが、多少の積雪なら溶けてしまうほどガラスは暖かいのでしょう。この日もいくつかの部屋は明かりがついていましたが、カーテンもありますし寝っ転がってしまえばプライバシーもそれなりに確保されますし、そもそも他の部屋に誰も興味湧かないです。

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ちなみに、夜照明をつけていると、ガラスに部屋の中が映って空が見づらいです。なので、真っ暗にして空をぼーっと見るのが良いと思います。

このあとレストランに行き食事を済ませ、近くにあるサウナに行きました。サウナもとてもキレイで、気持ちよかったです。

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レストランも雰囲気があって、トナカイの肉などの郷土料理のコースがついていました。量はさほどでしたが、とても美味しかったです。

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なお、このガラス・イグルーは、曇や、雪、ましてや雨の日はあまり楽しくなさそうです。晴れてよかったな〜と本当に思いました。

晴れていたので月明かりもありますし、オーロラが出ていなくても星がめちゃくちゃキレイです。ちなみに、我々が泊まった日はオーロラは寝ながら見れませんでした。

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4輪バギーのツアーは、運転してもらうものと勘違いしていたのですが、自分たちで運転できるアクティビティでした。私は飲んでしまっていたので妻の運転で2時間ほどバギーでインストラクターについて行ってオーロラ観測スポットを回りました。

これは、みんながNorthern Lights!!!って言ってるときに、え、どれ?と思って撮った写真です。写真には全く写っていませんが、このとき空が緑色に輝いているように見えました。ホントです。私はこのときオーロラを見ました。

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 なお、これもオーロラくさいですが、その筋の人に言わせると全く違うかもしれません。が、オーロラかもしれません。わかりません。

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下の写真もうっかりそれっぽいですが・・・そもそも写真を撮るときにオーロラだ!と思って撮った写真ではありません。テキトーに撮った写真です。でも、地図を見てもあの方角にリゾートの施設はないですし、ましてや街の明かりなどないはずです。

電気を消すと、ずっと空を見ていられますが、ここまでずっと夜行列車とバスの移動だったので、それなりにぐっすり寝てしまいました。

そして翌日は朝8時のバスで、3時間かけてまた、ロヴァニエミへ戻る予定にしていました。バスの本数がなく、それを逃すと次は13時発となり、ロヴァニエミ着が夕方になってしまうため、です。

次は行きに通り過ぎたロヴァニエミの観光をする予定。ここから旅行は後半になります。

> つづく

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フィンランド旅行① VRの寝台列車

今回はサーキットベンディングやバンド活動とは関係ない話です。

一生に一度の慶事休暇というものを使い、フィンランドへ旅行に行ってきました。「寝台列車に乗ってみたい」という思いが以前からあって、なんとなく国内の寝台列車を調べていたのですが・・・やはりせっかくなので、海外ではどうだろうとなりました。ちなみに私は旅慣れておりませんし、英語も楽器のマニュアルならなんとか読めますが、ろくに喋れません。

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フィンランドにした理由は、とある美術作家が撮影した写真の作品が縁あって我が家にあり、その風景がフィンランドの鉄道の中から撮ったものだという話を聞いたからです。その風景に会えるかどうか?を一つの目的にしていました。

さて、フィンランドの北極圏といえばオーロラ観測が期待できます。ネットで見た、ガラス・イグルー(ガラスでできたドーム)に泊まってオーロラ観測ができるカクシラウッタネン北極リゾートにも、話のネタに行ってみようとなり、

goo.gl

まずは期間を10月27日〜11月3日までと決め(最後の日曜日はゆっくりしたいので・・・)真っ先に航空券だけとりました。

そもそもツアーとかではないのでベタに地球の歩き方を買いに行きました。ただ、フィンランドで一冊、ではなく北欧4カ国まとまったものしかなさそうでしたがそれらを参考にしつつ、以下のように計画を立てました。

旅行の計画

1日目

ヘルシンキ観光

セントレアからヘルシンキへ到着して、とりあえず一泊

2日目

ヘルシンキ観光と寝台列車

美術館や世界遺産スオメンリンナ島へいき、その日の夜、寝台列車でロヴァニエミ(電車で行ける最北の拠点)へ移動(12時間)

3日目

ガラス・イグルーでオーロラ観測

ロヴァニエミからバスでサーリセルカのカクシラウッタネン北極リゾートへ行きオーロラ観測

4日目

ロヴァニエミ観光

ロヴァニエミへバスで戻り、サンタクロース村とか、運が良ければオーロラも見れるというロヴァニエミ観光

5日目

長距離列車でヘルシンキ

ロヴァニエミから電車でヘルシンキへ(約10時間)。時間があるので、残りヘルシンキで何がみたいか考えたり、本を読んだり、電車の中でボーっとする

6日目

ヘルシンキ観光

ショッピングセンターとか、ヘルシンキ市街地を歩いたりなど

7日目

ヘルシンキ観光

買い物の続きをしてセントレアへ・・・

 

こんな感じです。北極圏のサーリセルカやロヴァニエミへは国内線を使う手もあったのですが、当初の計画どおり夜行列車や長距離列車でたっぷり時間があったので、途中で色々寄り道を考えることができました。

また、このサイトで色々調べました。10ヶ国語ぶんあり、日本語版もあります。よくできていると思います。

www.visitfinland.com

気になっていたのは、10月末頃のフィンランドの天気です。調べたところちょうど10月末くらいから冬到来となるようで、雪も降るか降らないか、、、といったところ。要するに氷点下です。なお、白夜は夏だけですし、極夜でもありません。ただ、日照時間は短いとのこと。オーロラも基本的に晴れていないと見れないようですが、そればかりは運任せです。

今回の旅行は電車やバスの移動が多めなので、バカでかいスーツケースひとつで行くのはやめて、お互い機内持込可能なレベルのスーツケースというかキャリーバッグにしました。

1日目 ヘルシンキ観光

なお、フィンランドの入国審査ですが、「何が目的できたのか?」「何日間滞在するのか?」「どこへ行くのか?」「一人できたのか?」とイギリスの入国並みに英語でいろいろ聞かれて少しだけ焦りました。ちなみにほとんど英語で大丈夫です。ちなみに私は喋れません。妻がほとんど喋ってくれました。

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ヘルシンキ中央駅です。

降りた途端、ホームでタバコを吸い出す人が多数いて、屋外でのタバコは結構自由なんだなと感じました。女の子だろうが歩きタバコしていました。ただ、屋内は禁煙で、逆にホテルだろうが食事するところだろうがバーも一切、吸える施設は見当たりませんでした。

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北欧 =クリーンなイメージがあったのですが、いや、別にクリーンなんですけど、喫煙率は高いな〜と思いました。歩きタバコとかは普通にみんなやってました。タバコはめちゃ吸いやすいと思います。初日は市立公園近くのホテルに直行し、宿泊しました。

エロマンガというパン屋があるという噂を聞いていたので、ホテルのすごく近くだったので翌朝見に行きました。ただ、日曜日は空いていませんでした。このエロマンガさん以外にも日付によって開店時間が違うので、店頭で確認したほうがいいです。

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そして、もう一つ紹介したいのはフィンランドにしかないHESBURGER(ヘスバーガー)というチェーン店です。滞在中、2度ほど世話になりました。ふつうに美味しいです。

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日も暮れてくると人通りは減ってきます。日本のようにパーキングはありませんので、皆路上駐車です。

なお、大きな通りだろうが、横断しようとするとほぼ100%気づいてくれて、渡る歩行者のために道を譲ってくれます。これは感動しました。

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メルセデスアウディBMWボルボ・・・トヨタマツダ、三菱、日産など、アメ車以外のいろんな車にみんな乗っています。ただロンドンに行ったときも思ったのですが、日本人のように洗車しません。ポルシェだろうがアストンマーチンでも泥だらけです。ホテルのリムジンとかタクシーはきれいですけど。

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ヘルシンキ中央駅前はきれいなデパートや路面店がたくさんあります。

マリメッコイッタラはもちろん、HABITATもありましたが行くの忘れました。

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ちなみに、名古屋の税関でタバコ(アイコス)を買おうとしたのですが、ふと目にしたプルームテックに手が伸び、買ってしまいました。旅行中に吸い方のコツを会得し以降、プルームテック派に切り替わりました。どの街でもホテルやレストランでは禁煙ですが、一歩外へ出ればみんな同じように吸っているので、吸う場所には全く困りませんでした。

2日目 ヘルシンキ観光と寝台列車

朝早めに起きて、スオメンリンナ要塞へ向かいました。マーケットスクエアから船が出ています。なお冬場の日曜日は全くマーケットは出ていませんでした。

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船で15分くらいで到着します。ちなみに船上は、いくら屋外とはいえ流石にタバコを吸ってる人はいませんでした。何が言いたいかというと、屋内でタバコが吸えないぶんフィンランド人はスキあらば屋外でタバコを吸っている印象です。島はかなり広いので、隅々まで見て回ろうとすると大変なので、島の先端の要塞を見て回りました。

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かなりいかつい石垣で、SkyrimとかWitcherとかの世界のようです。

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朝10時くらいなのですが、早朝のようでいて、昼下がりのようななんというか晴れているのですが鬱蒼とした日差しというか、もうすぐ日が暮れそうな感じがしました。

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空がとても広いです。

夜行列車の出発前に、Kiasmaという現代美術館に行きました。一部展示の撮影もOKでした。

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アン・ヴェロニカ・ヤンセンズというイギリスの作家の展示がやっており、光とかがテーマのわりとわかりやすい展示でした。その他、おそらく所蔵作品で構成されている展示もやっておりました。街のどまんなかにある美術館なのに、日本だとだめだろうな〜というバイオレンスな作品も展示されており(もちろん注意書きもある)見ごたえがありました。図録も買いました。

次に・・・フィンランド リサイクルショップ で検索してUFFというリサイクルショップを知りました。

ヘルシンキに何店舗かあり、洋服がメインということですが、万が一なにか楽器がないかと思い、見に行ってきました。

結局楽器などは売っておらず、古着しかおいてありませんでした。その量はそれなりのものですが、名古屋の大須にある古着屋とそこまで差は感じれませんでした。確かにフィンランドの古着なので、ものは違うと思うのですが・・・なんというか扱ってるモノが似ているのでそこまで心躍りませんでした。

また、ヘルシンキ大聖堂にも行っておきました。

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このように買い物を後回しにすれば、ヘルシンキにあるモニュメントはだいたい1日でまわれるのではないでしょうか。逆に、古着屋とかアンティークショップを回りたいのであれば、それなりに時間がかかると思います。

さて今回のメインイベントの一つ、フィンランド鉄道VR寝台列車です。

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寝台車はかなり背が高いです。人生初の寝台列車でテンションが上がりました。

予約に際しては、下記のサイトを参考にさせていただきました。

etravel.ciao.jp

ちなみに、行きは夜行、帰りは昼行の予定です。昼行の列車でもヘルシンキまで戻るには9時間かかりますが、食堂車などがついているわりとしっかりした列車のようです。

乗り込むときは自分で外から、扉を開けるボタンを押します。

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2階の部屋を予約しました。ヘルシンキからは隣の人はいませんでしたが、徐々に部屋が埋まっていきます。

 

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WiFiの文字が非常に安心感があります。

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個室内にはベッドが2つと、窓と椅子、小さなテーブルが一つ。VRのパッケージのミネラルウォーターも2本ありました。VRロゴ入りのタオルや布団のパターンもおしゃれです。

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トイレもついていて、なんとその壁を忍者屋敷のように手前に引くと扉のようになっており、トイレがそのままシャワールームになる仕掛けになっていました。

なお、隣の声やトイレの音などは意外と聞こえませんでした。

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ボタンを押すと、程々に熱いお湯がすぐ出てきました。一定時間経つとお湯が止まります。

決して広くはなくゆったりはできませんが、この客室の工夫に感心させられます。電気を消すとよく見える外の風景が次第に雪景色になっていき、どんどん北上しているのがわかります。1時間も走ると外は真っ暗なのですが、電車の架線がスパークしまくったり、他の客室の明かりが外の風景をほんのり照らしてくれます。気づいたら寝てました。

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> つづく

centuryma3.hatenablog.jp

NT名古屋でよく質問された、「これはなんですか?」と、謎のラジオとの運命的な出会い

去年に続き、NT名古屋に参加してきました。

NT名古屋2018 - PukiWiki

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MakrFaireTokyo2018では家にあるほぼすべてのサーキットベンディングした電子楽器を持っていきましたが、NT名古屋ではゲームボーイをメインに出展しました。

このNT名古屋でよくあった質問は、「これはなんですか?」でした。


サーキットベンディングしたゲームボーイ|NT名古屋2018

おもちゃやシンセサイザーに囲まれた中でのゲームボーイであれば、数ある改造楽器の中の一つとして、(大量の)ゲームボーイがあることがなんとなく伝わっていたと思うのですが、、

単純に大量のゲームボーイばかりだとそのインパクトがすごすぎて(?)サーキットベンディングであることがうまく伝わらず、ゲームボーイの中になにか仕込んで音を出しているか、またはバックライト改造のコレクションに見えたのかもしれません。さらに、初代にはバックライトがなかった、というのを忘れているもしくは知らない人もたくさんいました。

さて、会場内では出展者同士もお互いの展示を見てまわったりするわけですが、そんな中フロッピーディスクドライブで音を出したり、他にもいろいろ途方もないマシンをつくっているdominoTECHさん

が、「ノイズ警察だ!!」と言いながら小型ラジオでみんなの展示品から出るノイズを拡声しながらゲームボーイを見に来てくださいました。すると。


DIYキットのラジオでサーキットベンディングしたゲームボーイのノイズを拾う

おわかりでしょうか。近づけるゲームボーイごとに何に影響しておるのかはわかりませんが、ラジオから出る音が違います。

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そもそもこのラジオは手作りのキットだそうで、そのクオリティの低さが織りなすノイズがものすごいです。ちょっとなにか電子製品に近づけただけでノイズを拾ってラジオとしての役割を果たさなくなります。さっそくdominoTECHさんからAmazonで900円くらいで売っているということを聞き出し、家に帰ってポチりました。

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部品は足りてると思う

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吉。

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成功率。

。。。日本語が一切書かれていない説明書と、かろうじて日本語で書かれた説明書が同梱されておりました。dominoTECHさんも、「怪しさ満点の説明書」と忠告してくれていたのですが、その日本語の説明書では「同梱の説明書は間違っています」と書かれていたり、そう啖呵を切る日本語の説明書のとおりにやってもうまく行かなかったり、完成までにかなりつまづきました。

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ところで皆さん、デッサン用の練りゴム(練り消し)はご存知でしょうか。このサイズの基板へのはんだ付けの際、ひっくりかえして裏からはんだ付けしようとすると部品がスルッと落ちてしまいがちですが、この練りゴムを使うとヘルピングバンドを出すまでもなく基板を固定できて便利です。

さて、完成したラジオでの再現結果はTwitterで公開しています。

ライブで使うことも想定して、シールドが刺さるように改造しました。なおdominoTECHさんによると、

 だそうです。

NOISE TOASTERキットで自分だけのシンセを作ったはなし

Make:の書籍で知って、以前から欲しいな〜と思っていたNOISE TOASTERのキットでアナログシンセサイザーを作りました。

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そもそも書籍を読んだ当時は、漠然とほしいなあと思っていただけだったのですが、MakerFaireTokyo2018の秋月電子のブースでキットが売られているのを見て、衝動買いをしたのでした。通販でも買えるようです。

ec.akizukidenshi.com

ちなみに、部品のみ/パネルのみ/その両方、の3種類から選べます。パーツのリストが書籍には載っているので、パネルのみを買って自分で探すのも楽しいのかもしれませんね。

8月の中頃まで放置していたのですが、とある平日の夜に開封した途端みるみるうちに組み上がりました。その過程でいくつか写真を残していたので披露します。

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最初はつまみやスイッチなどをパネルにつける作業からはじめました。このあたりはキットに付属の設計図や、書籍でもわかりやすく図解されており、プラモデルのような感覚です。

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一番注意をはらったのは「部品が足りているか」と「間違えてはんだ付けしていないか」でした。キットに付属のパーツリストを上から順番にチェックを入れながらはんだ付けをしていきました。

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キットに含まれる部品は、リード線にそこそこの余裕があるくらいで、部品の数はぴったりでした。なくすと面倒そうです。また、間違えたら外すハメになるので、間違えないように気をつけます。

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リストには基板上の番号に対して「20kΩ」とか書いてありますが、それが何色かなんて覚えてないので、ひとつひとつ(赤黒橙金 赤黒橙金 赤黒橙金)などと唱えながら表と見比べて探すわけです。上手な方法があるのかもしれませんが。

なお、下記のサイトを活用しました。このあたりから作業中にPCが必須になってきます。

抵抗値とカラーコードの一覧表 - もけいや松原(指定された抵抗が何色かを調べる)

本家サイト(部品の場所が合ってるか写真で確認できる)

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リード線もいろいろな色のものがキットに入っているのですが、正直どこに何色使おうか迷ってしまいます。最初は気を使っていましたが、途中でどうでも良くなりました。あと、いつも使っているリード線より太かったので、可変抵抗の片足にまとめてはんだ付けするのが少しやりづらかったです。

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うちにはテスター以外まともな検証ツールがありませんから、製作途中で通電のチェックはほぼ行わず一目散にリード線などをはんだ付けしてゆきました。万が一間違っていたら直せるようにリード線は長めにしています。

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基板をパネルに装着するとこんな感じ。

※なお上記の状態は電源を正しくとれていないため音が出ません。間違いです。

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グッチャグチャですね。でもリード線に余裕がないと、部品の取り外しがやりにくくなります。リード線の束をくるっとねじって基板をパネルに装着できるくらいがちょうどいいと思います。

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9Vの電池ではなく、ACアダプタがつけられるようにしました。

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結果的に、2回つまづきました。

「最後、ソケットにICをのせるのを忘れた」

「電源をとる場所を間違えてた」

以上2点です。意外と、部品の装着位置や向きは間違えませんでした。(多分。今音出てるしいいんだと思う)

平日の夜3時間ほど+土日であっさりできました。のべ10時間ほどではないでしょうか。

ハマるとどこがどう間違えたのやら探すのは非常に面倒そうですが、もし音が出ない、とか間違えてたら、最後に行った作業を逆から一つ一つ検証してゆくか、なにかツールを使うと良いと思います。書籍にも間違えたときは?のことが書いてありますが、その内容はすごく面倒そうだな〜と思いました。

私は電子工作の知識があるのかないのか自分でもよくわかっていないので、テスターも適当なところをツンツンして(あ、5Vって出てるから電気は通ってんな〜たぶん)とかしか調べません。


なお。音が出た瞬間はそれはもう感動モノですよ。私の世代的に、物心ついた頃はデジタルシンセが市場を席巻していましたが、(SY99とか01/Wとか)有名アーティストのインタビュー記事に出てくるのはアナログシンセで、相当憧れたもんです。JD800とかも楽器屋にはありましたが買えるわけないし。

とにかくツマミが付いたシンセサイザーは市場には出回っていませんでした。そんな我々世代としては、アナログシンセが自分で作れるなど思いもよらないわけです。

ちなみに、私がサーキットベンディングを始めたきっかけはbleep.comでたまたま見かけたtech will save usのDIY SYNTH KITなのですが、それを触ったときにもまさかアナログシンセが自分で作れるなんて(しかも数千円で)と思いました。

www.techwillsaveus.com

話が横道にそれますが、2015年のクリスマスすぎにロンドンに行ったとき、ついでにtech will save usの事務所にアポなしで行ったのですが、そのことをなんと記事にしてもらいました。要するに子供用の手作りシンセキットでサーキットベンディングにハマってしまった外国人の話として紹介されたのです。いい話です。

www.techwillsaveus.com

さて、このノイズトースターはキットなわけで、アイデア次第でいろんな事ができる可能性を秘めているわけです。ということで、以前ピカルミンの中身をサイバーマンヘルメットの中身に引っ越したのでピカ◯ュウのガワだけが残っていまして…

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ノイズトースターを中に仕込んでやれと思い立ちました。

パネルからすべての部品を外します。どれが何だったか?などはスイッチや抵抗自体にメモをしておくと良いです。

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基板がピカ◯ュウの中に収まるサイズであったことと、ある程度リード線を長めにとってあったことが功を奏し、難なく移植に成功しました。なお、その後何気ないツイートに残骸がうっかり写っており、ピカルミンの作者であるKaseoさんにバレました。

ただのノイズトースターよりも味わい深いピカ◯ュウ型のシンセが出来上がりました。キットなのでそのまま使っても良いですし、パーツを変えて楽しむのも良いと思いますが、ガワを変えるだけでも楽しみ方に幅が出るというものです。

www.youtube.com

 

 

 

初代ゲームボーイのバックライト改造で反射板を剥くコツ

バックライト改造はサーキットベンディングと直接関わりはないのですが、ベンドされたゲームボーイの画面も面白いので、せっかくだからバックライトをつけて見やすくしてみようと思ったのがコトの始まりです。

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2018年9月の時点で120台の初代ゲームボーイをサーキットベンディングしてきたのですが、バックライト化の工程を続けるうちに、その手際がなかなかのものになりました。

工程の内訳としては・・・

・バックライトの反射板を剥がし(0:00〜)

・バックライトキットの配線を行い(0:17〜)

・本体に装着し(1:21〜)

・付属の偏光板を挟み込む(2:07〜)

という流れ。

反射板は指でつまんで剥がすのですが、液晶の左上の角と反射板の間にカッターナイフを入れ、反射板の角を起こします。コツは、カッターナイフを入れる場所。接着剤と液晶のガラスの間に入れると良いでしょう。ガラスに付いた接着剤をこそぎ落とすように刃を入れると、反射板に接着剤がついたまま剥けてゆきます。

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その後、手で一気にシューっと剥いていきます。物によっては接着剤が強かったり弱かったりしますが、一息で剥けば難なく剥けると思います。

液晶と基板をつなぐハーネスなど、デリケートな部品がありますので、剥きやすくしようとするために開きすぎるのは避けましょう。ここがちぎれると、厄介です。

外れたところだけもう一度ハンダをつければいいのですが、手が滑ると最悪破れてしまい、もとに戻すことができません。

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ただ、怪我の功名といいますか、上の写真のように一番左の一つだけ外れた状態は、縦線が入る効果が得られるため、時には一つだけハンダを外したものも作ったりしています。

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その状態でピッチベンドを行うといい感じに映像がグリッチするのです。

なお、hand-held legendのゲームボーイ用バックライトキットは安価で素晴らしいのですが、そのままだと少し明るすぎる気がするので75Ω~120Ωの抵抗をはさむことで明るさがマイルドになるのでおすすめです。

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