NT名古屋でよく質問された、「これはなんですか?」と、謎のラジオとの運命的な出会い
去年に続き、NT名古屋に参加してきました。
MakrFaireTokyo2018では家にあるほぼすべてのサーキットベンディングした電子楽器を持っていきましたが、NT名古屋ではゲームボーイをメインに出展しました。
このNT名古屋でよくあった質問は、「これはなんですか?」でした。
おもちゃやシンセサイザーに囲まれた中でのゲームボーイであれば、数ある改造楽器の中の一つとして、(大量の)ゲームボーイがあることがなんとなく伝わっていたと思うのですが、、
単純に大量のゲームボーイばかりだとそのインパクトがすごすぎて(?)サーキットベンディングであることがうまく伝わらず、ゲームボーイの中になにか仕込んで音を出しているか、またはバックライト改造のコレクションに見えたのかもしれません。さらに、初代にはバックライトがなかった、というのを忘れているもしくは知らない人もたくさんいました。
さて、会場内では出展者同士もお互いの展示を見てまわったりするわけですが、そんな中フロッピーディスクドライブで音を出したり、他にもいろいろ途方もないマシンをつくっているdominoTECHさん
が、「ノイズ警察だ!!」と言いながら小型ラジオでみんなの展示品から出るノイズを拡声しながらゲームボーイを見に来てくださいました。すると。
DIYキットのラジオでサーキットベンディングしたゲームボーイのノイズを拾う
おわかりでしょうか。近づけるゲームボーイごとに何に影響しておるのかはわかりませんが、ラジオから出る音が違います。
そもそもこのラジオは手作りのキットだそうで、そのクオリティの低さが織りなすノイズがものすごいです。ちょっとなにか電子製品に近づけただけでノイズを拾ってラジオとしての役割を果たさなくなります。さっそくdominoTECHさんからAmazonで900円くらいで売っているということを聞き出し、家に帰ってポチりました。
部品は足りてると思う
吉。
成功率。
。。。日本語が一切書かれていない説明書と、かろうじて日本語で書かれた説明書が同梱されておりました。dominoTECHさんも、「怪しさ満点の説明書」と忠告してくれていたのですが、その日本語の説明書では「同梱の説明書は間違っています」と書かれていたり、そう啖呵を切る日本語の説明書のとおりにやってもうまく行かなかったり、完成までにかなりつまづきました。
ところで皆さん、デッサン用の練りゴム(練り消し)はご存知でしょうか。このサイズの基板へのはんだ付けの際、ひっくりかえして裏からはんだ付けしようとすると部品がスルッと落ちてしまいがちですが、この練りゴムを使うとヘルピングバンドを出すまでもなく基板を固定できて便利です。
さて、完成したラジオでの再現結果はTwitterで公開しています。
ラジオがサーキットベンディングしたゲームボーイのノイズを拾っているところ pic.twitter.com/gTxFG8JSVX
— 世紀マ3 シンセ担当 (@banzainuigurumi) 2018年10月8日
改造したゲームボーイが謎の電波を出しており、それをラジオが拾っているところ pic.twitter.com/GaLDYDTCFR
— 世紀マ3 シンセ担当 (@banzainuigurumi) 2018年10月9日
ライブで使うことも想定して、シールドが刺さるように改造しました。なおdominoTECHさんによると、
そのラジヲ持って電車に乗りながら聞くとインバーターノイズが聞けて楽しい!
— dominoTECH@NT名古屋₍₍⁽⁽ʅ(◔౪◔)ʃ₎₎⁾⁾ (@dominodaosi106) 2018年10月14日
だそうです。