サーキットベンディング ≠ 壊す
サーキットベンディングしていることに、つい「わざと壊してます」と説明しちゃうことがあるのですが、壊しているというよりは、繋がっちゃいけないところ?同士をつなげて壊れてるような音がしているだけで、繋いだリード線やツイッチを外すと元通りの音になり実は壊れてないのがほとんどです。ゲームボーイも、カシオのキーボードも、リード線を外すと、もとの状態にあっさり戻ります。うちだけ?
でも、これは例外です。
仕上げに特殊なというか適当にショートをさせてメモリを恒久的にクルクルパーにしているので、電源入れなおしても部品を外してもおかしな音が出続けます。
ショートさせるごとに、何やらメモリをおかしなことにするようなので、ロータリースイッチで連続でショートさせるようにして無限地獄に落としています。
これで本当に壊れないのがYAMAHAの基板のすごいところ。ギリギリのところで楽器?として生きさらばえている、これぞサーキットベンディング。
さて、壊れるときははっきり言って壊れます。音も全くでなくなり電源すら入らなくなることもあります。そういうときでも条件付きですが、幾つか蘇生させる方法はあります。
・工場出荷状態に戻す
YAMAHAやRolandなどメジャーな楽器メーカーのドラムマシンやシンセサイザーはメモリを初期化するコマンドが設定されており、あちこちショートさせてクルクルパーになったメモリを初期化することで復活することがあります。商品名+Factory resetもしくは、商品名+initializeで検索すると、「○と☓を押しながら電源入れると初期化」など色んな情報が出てくると思います。音が出ない!と思ったら試してみると良いと思います。たとえばYAMAHAのRX5の初期化は・・・
RX5 Factory Reset Procedure - RX5 - Sequencers/Rhythm Machines - Music Production Tools
など。
・ヒューズが飛んだだけ
ヒューズが飛んだ、というのも疑ってみましょう。たとえば、ファミコンにはヒューズがあります。以下の記事で紹介されておるように繋いでしまえばまた電源が入る。同じようにヒューズがついてる電子機器であれば、電源がもう一度入って音が出るかもしれません。
http://sfcplok.blog.fc2.com/blog-entry-57.html
他にもいろいろ蘇生法はあると思いますが、とにかくサーキットベンディングをしていて不慮な事故が起こりゴミに出す前にほんとに壊れたのか、疑ってみてください。またこれらの蘇生法はリサイクルショップでジャンク品として売られているものにも一定の効果が期待できます。