My music instruments hacks & circuit bent collection

2007年ごろより東海地方を中心に現在も活動中の、楽しい和太鼓と缶カラ三味線とサーキットベンドのバンド 「世紀マ3」のサーキットベンディング担当です。 ライブで使う楽器をGoogle Photoに全て掲載しているほか、一部の楽器の制作過程をYoutubeでも公開しています。 モノが見たい、など問い合わせありましたら、Twitterへお願いします。

サイバーマン+ピカルミンができるまで

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この、なんかすごいヘルメットには畏れ多くもかのピカルミンが仕込まれています。本体のヘルメットにもほんのりサーキットベンディングを施してあり、ピカルミンとこのヘルメットのボイスチェンジャー+謎の声が、イイ具合に混ざってなかなかの仕上がりとなりました。

このヘルメットは「サイバーマン」という、イギリスの長寿ドラマに出てくるショッカーみたいなキャラのおもちゃで、そのサイバーマンも何代にもわたるいろいろなデザインがあっておもしろい。

とあるネットの楽器屋が輸入しているのをみて知り、高いな。。。とおもいながら、いろいろ見ていたわけです。するとその楽器屋のサイトに作者の名前が書いてあり、どうやら作者はbogusnoiseさんというイギリスの人だというのを知りました。本人のサイトを見て、これはすごいな〜と思っていると、eBayと書いてある。

www.ebay.co.uk

 (リンク切れてたらすみません)

どうせ買うならこっちからかな〜、でもeBayって日本からできるんかな?よくわからんな〜でも先輩が作ったものの中身見たいしな。と思ってページの下を見ていくと

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こんなかんじで、ぞろぞろあるわけです。しかもなんか2〜3,000円くらい。JPYとか言って煽ってくる。送料入れても5,000円くらいか?。。。これはいっちょ、買ってみるかということで、TooPureRecordsで買い物するためだけにとったPayPalを駆使し、買ってしまうことにしました。

そして3週間ほどしたでしょうか、パイナップルの箱に入れられたサイバーマンのヘルメットが届きました。bogusnoiseさんでもできたんだから、自分もできるはず、というまるでヒマラヤ登った人いるんだから自分も登れるはず、と言わんばかりに無謀なベンドジャーニーへ突入します。完成するまで後戻りはできません。

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左の顎らへんに3つスイッチがあり、それぞれ台詞をロボ声で喋ったり、1つのボタンは、押すとマイクを通してボイスチェンジャーとしても使えます。それだけのおもちゃですが、何もしなくてもインパクトは十分にあります。

ところで、基板についているのはやはりチップ抵抗でした。指をペロッと舐めてツンツンするピッチベンドのポイント探しをすると難なくベンドポイントを発見、すかさずチップ抵抗を付け替えます。

チップ抵抗を外すときは、基板のプリントも焼き切ってしまうことがよくあるのでハンダを溶かしてすかさずこて先で除去します。たしか500KΩくらいだったっと思いますが、可変抵抗に変えて無事、謎の声のピッチベンドに成功。あとはフォーンジャックをつけました。ですが、bogusnoiseさんのサイバーマンヘルメットのようにいろんなポイントは発見できず、これ以上は壊してしまう、と判断し、一旦完成としました。

しばらくはいいモノができた。と満足していたのですが、ピッチベンドだけってのはなんか寂しいので、、、もっといろいろできないかと考えているうち、家に2匹いるピカルミンのことを思い出しました。この見た目でピカチュゥ〜って鳴いたら面白いだろうな〜とおもい、すでにサーキットベンディングでもなんでもないとは思ったけど、1匹の中身を移植したろと閃きました。

そしてピカルミンをグパァと開きます。

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ものすごく丁寧な作り・・・一つ一つを確かめながら、パーツを外してゆきます。外しながら、いろいろなことが閃きます。

・ピカルミンの目のLEDをヘルメットの目のところに入れたろ

サイバーマンボイスチェンジャーとの切り替えスイッチつけたろ

・いや、声のミックスできんやろか

・2連続で可変抵抗つけたろ

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ここからは手に汗握るのですが、基本的にへんなところをショートさせなければ滑落死はなかろうということで、スタスタとベンドを施します。ピカルミンにも罰当たりなMODをかまして、どこをどうやったか忘れましたが、スピーカーを共有するので、とにかくサイバーマンの中にピカルミンが寄生してるような、とんでもないのが出来上がりました。演奏がかなり難しいです。


かぶると、こんな感じです。スピーカー内蔵で、かつ電池駆動するため、かぶったまましゃべることもできるし、ピカチュウの声で鳴こともできます。シールドを挿してアンプにもつなぐこともできます。写真はMakerFaireTokyo2017にて、かぶっているのはわたしです。

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